...そしてよろけるような足どりで...
有島武郎 「クララの出家」
...わたしはよろける...
大手拓次 「藍色の蟇」
...よろけるのをまたぐいと引き寄せて「君の眼はどだい節穴だよ」「そうかい」「ちと確りしろ...
「草藪」
...何ものにも触れぬよう通り路の中間をよろけるように歩いて...
「草藪」
...階段を上り下りする時にしばしばよろけることがある...
谷崎潤一郎 「鍵」
...十五六歩よろけると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...十五六歩よろけると...
徳冨盧花 「水汲み」
...よろけるようになって...
豊島与志雄 「食慾」
...よろける其身を覺えず男に投掛けた...
永井荷風 「或夜」
...婆(ばあ)さんは腰(こし)をのして強(つよ)い西風(にしかぜ)によろける足(あし)を踏(ふみ)しめて「此(こ)れ干(ほ)して置(お)いて燃(も)すのさ」と穢(きたな)い白髮(しらが)と手拭(てぬぐひ)とを吹(ふ)かれながら目(め)を蹙(しか)めていつた...
長塚節 「土」
...退(ど)いて下さい」押し除(の)けられてよろけるはずみに...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...よろけるように欄干(らんかん)に凭(もた)れると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そしてよろけるもんだから...
橋本五郎 「小曲」
...どんな時」「小松のハムレットが幕といっしょによろけるすこし前」「そして...
久生十蘭 「ハムレット」
...その男はここでよろけるか膝をつくかして...
久生十蘭 「魔都」
...よろける奴を邪慳(じゃけん)にこづきまわした...
本庄陸男 「石狩川」
...白い美しい魚らは悲しそうに水の間によろよろとよろけるのです...
室生犀星 「不思議な魚」
...かれの手を離れてうしろへよろける...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??