...上を見るとうす暗い中に夏服の後ろ姿がよろけるように右左へゆれながら上って行く...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...そしてよろけるような足どりで...
有島武郎 「クララの出家」
...何ものにも触れぬよう通り路の中間をよろけるように歩いて...
「草藪」
...伯爵はよろけるように中へ入ったが...
田中貢太郎 「黄燈」
...十五六歩よろけると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...よろけるような風をして...
豊島与志雄 「男ぎらい」
...坂田はよろけるように椅子に坐った...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...右へ左へよろけるのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...フラフラとよろけるように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小刻(こきざみ)によろけるやうに歩いて居るのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...七ツ近くに小屋師の勘八というのがよろける足で不浄へおりて行った...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...こう突込まれただけでよろけるようなチョロッカなことじゃ何の足しにもなりはしない...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ゆ――ゆるして下さい」こう言いながら件(くだん)の男はよろけるように部屋の中へはいってきて...
平林初之輔 「秘密」
...忘れないね」第十一章 スカフフィル・テンプルがよろけるほど驚いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...はずみをくらって棟梁はよろけるのである...
本庄陸男 「石狩川」
...阿賀妻は例のよろけるような恰好(かっこう)で通りぬけた...
本庄陸男 「石狩川」
...だまって女の傍にならんで歩いて居るといきなりよろけるほどに男はこづかれた...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
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