...自分がそれ等の人々よりより多く「非近代的」である事を恃(たの)み...
石川啄木 「性急な思想」
...少(わか)いのは時々(よりより)に髪が違う...
泉鏡花 「霰ふる」
...「何事に於ても旧社会よりより善き新社会を造る責任を帯びている青年等の間に...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...答へたまはく「時時(よりより)往往(ところどころ)にして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...わたしはウォールデンのそばに住んでいるよりより近く神と天国に近づくことはできない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...よりより師匠へ縁談のことについて相談をしておられました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...よりより協議中だということになって来た...
戸坂潤 「社会時評」
...よりより集まっておるとのことにござります」「誰々じゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...よりより相談をした...
中島敦 「狐憑」
...よりより協議されている男であった...
中村地平 「南方郵信」
...よりより月旦(げったん)したようにあの男の底も見届けたといきまいた...
本庄陸男 「石狩川」
...果して何処の酒屋がこゝろよく私達に一荷の酒樽を渡すであらうか? といふことに就いて寄々(よりより)会議を凝した挙句...
牧野信一 「心象風景」
...よりより性理の旨を尋ねければ...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...また一年とめ置いて払い下げるがあまり多くなって整理に困るし一年倉庫に置くと布地がボロボロになるので半年で払い下げることにしようとよりより相談中だとのこと...
森於菟 「放心教授」
...それは今よりより一段馬鹿になれと教えることとさして変る所がない...
横光利一 「新感覚論」
...寄々(よりより)...
吉川英治 「新書太閤記」
...寄々(よりより)に恨み合い...
吉川英治 「新書太閤記」
...より劣等の質の土地から生産せられたならば以前の価格よりより高い価格にまで下落するであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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