...お爨(さん)どんまでが夜業(よなべ)の雑巾刺(ぞうきんさし)を止(や)めにして坊ちゃんやお嬢さんを先生に「イット...
内田魯庵 「四十年前」
...夜業(よなべ)をやっていながらふとした粗相で傍に置いてあった揮発(きはつ)の大罐に火が移って...
橘外男 「生不動」
...皆あれが夜績(よなべしごと)でのこしたものだよ...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...夜作(よなべ)をしているのであろう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...夜作(よなべ)をしてゐるのであらう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...おかみや娘の夜延(よなべ)仕事が忙しくなる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...お松は夜業(よなべ)をしている与八のところへ来てホロホロと泣きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...雲間を飛ぶ淡い月の光をあてに空腹にゆるんだモンペのひも〆なおしてさて、今夜もよなべ、疲れて這う様にして小屋に帰り、黒い麦飯とナッパ汁かっ込んで仁平はいろりのはたで生活の重圧に曲った腰をさすり乍ら考えた薯(いも)十六貫俵がたった八十銭...
中島葉那子 「馬鈴薯階級の詩」
...死んだ女房が夜業(よなべ)に縫ってくれたらしい縞(しま)の財布の中には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜業(よなべ)の亭主の帰りを待って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...亥刻(よつ)(十時)近くまで夜業(よなべ)をしていたそうです」八五郎の話が本当なら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...亥刻(よつ)(十時)近くまで夜業(よなべ)をしてゐたさうです」八五郎の話が本當なら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
三好達治 「故郷の花」
...今夜も夜業(よなべ)の槌音(つちおと)高く...
吉川英治 「江戸三国志」
...夜業(よなべ)に挽(ひ)いて下された黍粉だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜業(よなべ)をしていた...
吉川英治 「平の将門」
...夜業(よなべ)に矢をはいでいるのを...
吉川英治 「源頼朝」
...一人の女房が焔に背を向けて夜業(よなべ)に布を打っているのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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