...アル中こじきめ!」ジャンパーのよた者ふうの青年が...
江戸川乱歩 「影男」
...何かといえばすぐにジャックナイフやピストルを出すよた者なんかに比べて...
江戸川乱歩 「影男」
...ひょろひょろと這い出して来たよた者に...
中里介山 「大菩薩峠」
...いいところで、またごまかして、今度は高札場の石垣の横に潜み直していると、井戸側から出たよた者は、がんりきありとは全く知らないらしく、這い出して来て、前後左右を見廻し、ホッと一息ついたのは、つまりこの点に於ては御同病――いましがた、立って行った御用提灯、打割羽織の目を忍ぶために、自分が柳の木の蔭で平べったくなっていると共に、このよた者は、井戸側の蔭に這いつくばって、その目を避けていたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...このよた者は寝業で一本取ったというわけなのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...よた者――草津の姥(うば)ヶ餅(もち)までのしていたはずなのが引返して...
中里介山 「大菩薩峠」
...よた者が集まって...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちゃア」と上方なまりをむき出したよた者もある...
中里介山 「大菩薩峠」
...送り狼だか送りよた者だかわからない奴等に送られて...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは、うしろから、例のよた者が、急にふるい立って殺到して来たわけではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...後ろからついて来ている送りよた者の種類とは違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...立ちかけたお角さんが、そういう噂話を聞いているうちに、後から、のそりのそりと漸く至り着いたところの、お角さんいやがらせの一行――即ち三ぴん、よた者、折助、安直のならず者の一行であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...またしてもここで、丁半、ちょぼ一、南京(ナンキン)ばくちをはじめて、江戸ッ児のお角をいやがらせようというたくらみに相違ないが、その時、またも店の中がざわめき渡って、「あ、また、新撰組のお方がおいでになった」「ナニ、新撰組!」「真先においでになるのが、あれが、新撰組の副将、土方歳三様でございます」「ナニ、土方」「その次のが、今お話の沖田総司殿!」「ナニ、沖田!」新撰組の名を聞いて、一口上げに狼狽周章を極めているのは、例のその三ぴん、よた者、折助、ならず者――お角さんいやがらせの盆蓙連であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...よた者連のように逃げ隠れはしませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...あのいやがらせの三ぴんやよた者の姿が見えなくなった...
中里介山 「大菩薩峠」
...よた者が近づきませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...三ぴん、よた者、ばくち打、駄折助のたぐいは、影も形も見せなくなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは「街」の住人たちが極めて貧しく、殆んど九割以上の者がきまった職を持たず、不道徳なことが公然とおこなわれ、前科者やよた者、賭博(とばく)者や乞食さえもいるという理由から、近づくことをいやがられているのではなく、東側の人たちにとって、その「街」も住人も別世界のもの、現実には存在しないもの、というふうに感じられているためのようであった...
山本周五郎 「季節のない街」
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