...あるいはよそよそしい態度を...
梅崎春生 「狂い凧」
...それが何かたくらみがあるかのように妙によそよそしいのが気に食わなくて...
梅崎春生 「風宴」
...ただよそよそしい激励だけの手紙を送った...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...」ああなんというよそよそしい言葉だったろう...
豊島与志雄 「自由人」
...よそよそしい丁寧な態度で私を迎えた...
豊島与志雄 「程よい人」
...彼女はその形式的なよそよそしいところを暗(あん)に嫌(きら)っていた...
夏目漱石 「明暗」
...よそよそしいものを我物顔(わがものがお)にしゃべって歩くのです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...よそよそしいところがあるが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...所謂飜譯家にありがちのよそよそしいところがちつとも無くて...
堀辰雄 「辻野久憲君」
...その平和がいかによそよそしいものであろうとも...
堀辰雄 「菜穂子」
...たがいによそよそしい様子で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...よそよそしい態度をおとりになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...とりすがるすべのないよそよそしい容子である...
矢田津世子 「女心拾遺」
...こんなおりのひとびとの顔には一種よそよそしいような...
矢田津世子 「凍雲」
...やはり冷たいよそよそしいそぶりになってしまいますの...
山本周五郎 「いさましい話」
...よそよそしい色を帯びていた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...急によそよそしい風をするのかますます分らなくなって来て...
横光利一 「馬車」
...よそよそしい女の返辞が奥の方でするばかりで...
吉川英治 「江戸三国志」
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