...あるいはよそよそしい態度を...
梅崎春生 「狂い凧」
...民族の自決というと他人行儀でよそよそしい感じもするが...
太宰治 「惜別」
...よそよそしいという程でもないが...
太宰治 「惜別」
...」へんによそよそしい口調でさう言つて鉛筆を取り直し...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...」お銀は終(しま)いによそよそしいような口を利いたが...
徳田秋声 「黴」
...よそよそしい丁寧な態度で私を迎えた...
豊島与志雄 「程よい人」
...子どもによそよそしい感じをもっていることがわかったので...
新美南吉 「嘘」
...よそよそしいところがあるが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...そそつかしい理髮師はいつの間にか彼に彼のでないやうなよそよそしい顏をくつつけてしまつてゐる...
堀辰雄 「顏」
...私がいままではあんなにも美しく、まるで一つの大きな貝殻のように思いなしていた、その海べの村が、いまは私の目に何んと見すぼらしく、狭苦しく見えることよ!嘗(かつ)てはあんなにもあどけなく思っていた私の昔の恋人の、いまは何んと私の目には、一箇の、よそよそしい、偏屈な娘としてのみ映ることよ!……それから去年よりずっと顔色も悪くなり、痩(や)せこけている私の競争者を見た時は、私はなんだか気の毒な気さえしだした...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...メアリが中年になる頃には冷酷でよそよそしい女性になって...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ビクトリア駅で会ったときの冷たくてよそよそしい態度が変わったね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...こんなよそよそしいお扱いはなさらないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...よそよそしい態度をおとりになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...二人はよそよそしい話を交へながら...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...こんなおりのひとびとの顔には一種よそよそしいような...
矢田津世子 「凍雲」
...よそよそしい顔をして去っていった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...急によそよそしい風をするのかますます分らなくなって来て...
横光利一 「馬車」
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