...それが何かたくらみがあるかのように妙によそよそしいのが気に食わなくて...
梅崎春生 「風宴」
...帰ってみると僅半年ばかり離れていた間に公高はすっかり変って妙によそよそしい態度をするのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...へんに真面目なよそよそしい顔になって...
太宰治 「おしゃれ童子」
...何だか、よそよそしいね...
太宰治 「新ハムレット」
...よそよそしいという程でもないが...
太宰治 「惜別」
...よそよそしい叮嚀なお辞儀なんかするひとじゃないんだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...」ああなんというよそよそしい言葉だったろう...
豊島与志雄 「自由人」
...何だかこう冷たいよそよそしい態度をなすって...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...不機嫌なことは丁寧なよそよそしい調子で言う癖がある...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...彼女はその形式的なよそよそしいところを暗(あん)に嫌(きら)っていた...
夏目漱石 「明暗」
...死ぬ時には誰も苦にすると見えますね」と寒月君がよそよそしい格言をのべる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...所謂飜譯家にありがちのよそよそしいところがちつとも無くて...
堀辰雄 「辻野久憲君」
...メアリが中年になる頃には冷酷でよそよそしい女性になって...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...なんだかそれが自分に対してよそよそしい...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...眼の前の父の姿がよそよそしい遠いものに感じられるのはどういう訳かしら...
矢田津世子 「父」
...冷たくよそよそしい感じであった...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...よそよそしい色を帯びていた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...再びよそよそしい調子があらわれてきた...
山本周五郎 「柳橋物語」
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