...大地主さんとスモレット船長とはやはりよそよそしい間柄であった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...「三四日のうちに出發する積りです」「さうかそれぢや今晩飯を食つて行き給へ」「はい有難うございますが少し急ぎますから」「さうか」と何となくよそよそしい...
高濱虚子 「俳諧師」
...民族の自決というと他人行儀でよそよそしい感じもするが...
太宰治 「惜別」
...よそよそしいという程でもないが...
太宰治 「惜別」
...あまりによそよそしい様子に...
近松秋江 「狂乱」
...よそよそしい挨拶をしてから...
豊島与志雄 「潮風」
...不機嫌なことは丁寧なよそよそしい調子で言う癖がある...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...よそよそしいンだな...
林芙美子 「浮雲」
...今のままのよそよそしい生活に堪えていようという気力がなくなったのではなく...
堀辰雄 「菜穂子」
...メアリが中年になる頃には冷酷でよそよそしい女性になって...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...たがいによそよそしい様子で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...こんなよそよそしいお扱いはなさらないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まだきわめてよそよそしいお取り扱いを受けておりますことで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「どうしてあんなによそよそしい席を与えていらっしゃるのですか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...眼の前の父の姿がよそよそしい遠いものに感じられるのはどういう訳かしら...
矢田津世子 「父」
...態度は冷たくよそよそしいものになった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...再びよそよそしい調子があらわれてきた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...どことなくよそよそしい佐々木にすぎない...
吉川英治 「私本太平記」
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