...あるいはよそよそしい態度を...
梅崎春生 「狂い凧」
...それが何かたくらみがあるかのように妙によそよそしいのが気に食わなくて...
梅崎春生 「風宴」
...ただよそよそしい激励だけの手紙を送った...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...お客を充分みくびった顔をしてよそよそしい世辞笑いをしながらお酌(しゃく)をして廻(まわ)った...
相馬泰三 「六月」
...「三四日のうちに出發する積りです」「さうかそれぢや今晩飯を食つて行き給へ」「はい有難うございますが少し急ぎますから」「さうか」と何となくよそよそしい...
高濱虚子 「俳諧師」
...」お銀は終(しま)いによそよそしいような口を利いたが...
徳田秋声 「黴」
...よそよそしい皮肉な様子で聞いていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」ああなんというよそよそしい言葉だったろう...
豊島与志雄 「自由人」
...不機嫌なことは丁寧なよそよそしい調子で言う癖がある...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...なんだかよそよそしい気持がして……...
豊島与志雄 「肉体」
...その二人の安否を問返す陵のよそよそしい言葉におっかぶせるようにして立政がふたたび言った...
中島敦 「李陵」
...彼女はその形式的なよそよそしいところを暗(あん)に嫌(きら)っていた...
夏目漱石 「明暗」
...そそつかしい理髮師はいつの間にか彼に彼のでないやうなよそよそしい顏をくつつけてしまつてゐる...
堀辰雄 「顏」
...所謂飜譯家にありがちのよそよそしいところがちつとも無くて...
堀辰雄 「辻野久憲君」
...よそよそしい事物...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「ドゥイノ悲歌」
...こんなよそよそしいお扱いはなさらないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一種よそよそしいような...
矢田津世子 「凍雲」
...自分でもよそよそしいと思う声で...
山本周五郎 「めおと蝶」
便利!手書き漢字入力検索