...いとよしとするにやあらむ...
上田敏 「月」
...あの煙突は」「試作(しさく)の毒瓦斯が空高く飛び去るためだ」「毒瓦斯は元来空気より重きをよしとするのでありまするぞ...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...五穀(ごこく)に交(まじ)へ喰(くら)ふをよしとする事(こと)...
關寛 「養生心得草」
...理性のよしとするものを実行することが出来ないのは...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ウルティムス号が間に合ったからよしとするか...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...何人も健康をよしとする意味に於て...
戸坂潤 「思想としての文学」
...親指の腹は赤裸なるをもってよしとする...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...人間の理性と品位を足下にふみにじるのをこころよしとする...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...苦しさをも快よしとするような高く翔ぶ味でなく現れるのですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...且ところの流にて取りたるをよしとするものなるに...
森鴎外 「みちの記」
...私はわざと手前勝手にふるまうのをよしとする性質だが...
山川方夫 「演技の果て」
...――まあ上がらんか」「交友は水の如く淡々たるをよしとする――と誰やら云った...
吉川英治 「鬼」
...ただ盲目的な追撃を誇ってよしとするのではなく...
吉川英治 「私本太平記」
...師直の失脚を小気味よしとするよりも...
吉川英治 「私本太平記」
...計(はかり)は密なるをもってよしとする...
吉川英治 「新書太閤記」
...晩秋、地には枯葉捲(ま)いて、天には孤月寒く、そぞろ兵の胆心にも、父母や弟妹への思慕と郷愁の多感なる頃をもって、最もよしとする...
吉川英治 「新書太閤記」
...これはいわゆる日本的なものの現われていないのをかえってよしとする見方である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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