...本來發動せぬをよしとする行動である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...いとよしとするにやあらむ...
上田敏 「月」
...自分でよしとする兵器の寸法や性質について...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それをよしとするところの幕府の方針といつたものがあつたのではなからうか? もちろんそれは通詞といふ職制度と一見矛盾する...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...従来通りでよしとするもの僅か五十通...
戸坂潤 「社会時評」
...彼らはむしろ古い不幸の方をよしとするだろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生揚げ牛蒡煮をよしとする...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...人間の理性と品位を足下にふみにじるのをこころよしとする...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...マアかつえない日々をよしとする気分におかれているようになるということは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...私はわざと手前勝手にふるまうのをよしとする性質だが...
山川方夫 「演技の果て」
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與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...――まあ上がらんか」「交友は水の如く淡々たるをよしとする――と誰やら云った...
吉川英治 「鬼」
...楊儀の下に従うことなどは魏延はいさぎよしとする所ではない...
吉川英治 「三国志」
...師直の失脚を小気味よしとするよりも...
吉川英治 「私本太平記」
...現状維持をよしとするような意見をのべた...
吉川英治 「新書太閤記」
...晩秋、地には枯葉捲(ま)いて、天には孤月寒く、そぞろ兵の胆心にも、父母や弟妹への思慕と郷愁の多感なる頃をもって、最もよしとする...
吉川英治 「新書太閤記」
...これはいわゆる日本的なものの現われていないのをかえってよしとする見方である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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