...畳をよごすようになったんです...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...それはこの王女を土色によごすためでした...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...巣をつくる途中で落ちやすい泥が畳をよごすのを防ぐ(図659)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...無茶苦茶によごすのではあるまいか……これ等の心配は...
石川欣一 「比島投降記」
...指をインキでよごすのは彼の苦痛とするところで...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...よごすのがいやなのさ...
太宰治 「お伽草紙」
...みよをよごす氣にはなれなかつたのである...
太宰治 「思ひ出」
...そういうのは色素が唾液(だえき)で溶かされて書物の紙をよごすので...
寺田寅彦 「柿の種」
...時々食ったものをもどして敷き物をよごすような事さえあった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...毎夜のように座ぶとんや夜具のすそをよごすのであった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...高札をよごすくらいのことはやりかねぬ奴です...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまりに下駄(げた)をよごすまいと念を入れすぎたため...
夏目漱石 「三四郎」
......
前田普羅 「普羅句集」
...床にまいた大鋸屑(おがくず)を靴にくっつけて歩道までよごす節季買物の男女の出入が絶えない...
「赤い貨車」
...自分一人手帖をゴチャゴチャ書きよごすことにはないんだ...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...ただ悪いがきどもが来ちゃ船をよごすだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...「――ではあだこと呼んでは悪かったんだな」「よごす...
山本周五郎 「あだこ」
...先生の名をよごすじゃないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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