...それはこの王女を土色によごすためでした...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...食べ物に着物をよごすことも少ないのである...
伊藤左千夫 「奈々子」
...指をインキでよごすのは彼の苦痛とするところで...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...よごすのがいやなのさ...
太宰治 「お伽草紙」
...みよをよごす氣にはなれなかつたのである...
太宰治 「思ひ出」
...おたがいの心をよごすほかに道がないことがわかるように思えたからだ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...そういうのは色素が唾液(だえき)で溶かされて書物の紙をよごすので...
寺田寅彦 「柿の種」
...毎夜のように座ぶとんや夜具のすそをよごすのであった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...これがために「涙でよごす白粉(おしろい)のその顔かくす無理な酒」というような珍しくもない唄(うた)が...
永井荷風 「日和下駄」
...高札をよごすくらいのことはやりかねぬ奴です...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまりに下駄(げた)をよごすまいと念を入れすぎたため...
夏目漱石 「三四郎」
...母 よごすんじゃないよ...
新美南吉 「病む子の祭」
...汽車の中をよごすので有名なのは日本人です...
宮本百合子 「新しい躾」
...自分一人手帖をゴチャゴチャ書きよごすことにはないんだ...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...手の平をよごすようなことはない...
室生犀星 「生涯の垣根」
...わたしはナプキンをドイツ人やイタリア人以上によごすし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「――ではあだこと呼んでは悪かったんだな」「よごす...
山本周五郎 「あだこ」
...甲板をよごすと怒るぜ」「え...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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