...指をインキでよごすのは彼の苦痛とするところで...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...よごすのがいやなのさ...
太宰治 「お伽草紙」
...みよをよごす氣にはなれなかつたのである...
太宰治 「思ひ出」
...おたがいの心をよごすほかに道がないことがわかるように思えたからだ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...そういうのは色素が唾液(だえき)で溶かされて書物の紙をよごすので...
寺田寅彦 「柿の種」
...時々食ったものをもどして敷き物をよごすような事さえあった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...毎夜のように座ぶとんや夜具のすそをよごすのであった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...これがために「涙でよごす白粉(おしろい)のその顔かくす無理な酒」というような珍しくもない唄(うた)が...
永井荷風 「日和下駄」
...あまりに下駄(げた)をよごすまいと念を入れすぎたため...
夏目漱石 「三四郎」
...母 よごすんじゃないよ...
新美南吉 「病む子の祭」
...いま自分の前にあるきれいなページをよごすほどのことはない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...床にまいた大鋸屑(おがくず)を靴にくっつけて歩道までよごす節季買物の男女の出入が絶えない...
「赤い貨車」
...自分一人手帖をゴチャゴチャ書きよごすことにはないんだ...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...わたしはナプキンをドイツ人やイタリア人以上によごすし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...じぶんのからだをよごすのはいやよ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ホレおばあさん」
...ただ悪いがきどもが来ちゃ船をよごすだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...甲板をよごすと怒るぜ」「え...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...先生の名をよごすじゃないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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鬼の正体