...事によつたらどこかの図書館(としよかん)にたつた一冊残つた儘...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...旅館(りよかん)の設備(せつび)完全(かんぜん)せる等(とう)に因(よ)るものである...
今村明恒 「火山の話」
...羊の肉ならよかんべえ...
薄田泣菫 「茶話」
...鎌倉を驚かしたる余寒(よかん)あり大正三年二月一日 虚子庵例会...
高浜虚子 「五百句」
...剣術なんというものは身の守りにさえなればよかんべえに...
中里介山 「大菩薩峠」
...試合のことなんざあ忘れちまった方がよかんべえ」「それが忘れられるものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...「逃げ出すがよかんべえ」突然(いきなり)にこう言い出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから引括られた方がよかんべえ」「その方がいい...
中里介山 「大菩薩峠」
...「為朝をあんなに叱言(こごと)云わなくてもよかんべいに」と云って...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...おらぢの野郎が甘口だつて何もお袋まで一緒になつて人の相續人に障るやうなことして呉れねえでもよかんべと思ふんだ...
長塚節 「芋掘り」
...はあよかんべえ」勘次(かんじ)は快(こゝろ)よくおつぎに命(めい)じた...
長塚節 「土」
...「挽割麥(ひきわり)もやつたらよかんべな」おつぎは又(また)いつた...
長塚節 「土」
...それぢや俺らが方のヤマベ持つてきて賣つたらよかんべ百に二十匹位するんだなんて云つたら...
長塚節 「土浦の川口」
...そしてこの博物館(はくぶつかん)にはまた立派(りつぱ)な圖書館(としよかん)が設(まう)けてありまして...
濱田青陵 「博物館」
...時候は立春、暮春(ぼしゅん)、余寒(よかん)、暖(あたたか)、麗(うらら)、長閑(のどか)、日永(ひなが)の類をいふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...女 ……どうしたらよかんべと思って――...
三好十郎 「おりき」
...『西郊余翰(さいこうよかん)』巻一に...
柳田国男 「雪国の春」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
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