...見ない方がよかろう...
泉鏡花 「縁結び」
...暫時(しばらく)保養したらまた気も変ってよかろうかと思いましてね...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...さらにここに付言してよかろうと思われることは禅院の仏壇は...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...自分たちはどうしたらよかろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...試みにやってみるもよかろう...
豊島与志雄 「オランウータン」
...隠した方がよかろうという心持であったけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...その人の趣味はもっとも広い人でまたもっとも正しい人と判断してもよかろうと思います...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...大理石の塔(とう)でもたてられてはいかがですか?」「なるほど、それはよかろう、しかし、大理石というのは、いったいどこにあるのか?」「ここから、ずーっと南の方へ、山を一つと沙漠(さばく)を一つこえていくと一つの部落に着きます...
新美南吉 「巨男の話」
...日本の文壇で執拗(しつよう)に信じられている純文学と通俗小説とのような素朴な二元論は今や存在理由を失いつつあるといってよかろう...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...お伴するがよかろうと思って」それは?――と見なおす自分の女のほてったような眼に...
本庄陸男 「石狩川」
...このあたりでよかろう...
室生犀星 「姫たちばな」
...面白い一生といってよかろう...
柳田国男 「故郷七十年」
...数えきれぬほどもあるのはその名残と見てよかろう...
柳田国男 「年中行事覚書」
...それは明治から大正までの文学の大集成がよかろうというので『現代日本文学全集』が生るるに至ったのであった...
山本実彦 「十五年」
...これならもう移してもよかろうと云ったものである...
山本周五郎 「竹柏記」
...婚儀のおゆるし願いを出したがよかろう...
吉川英治 「大岡越前」
...遠くへ――」「よかろう」「長崎でも」碧空(あおぞら)だし...
吉川英治 「松のや露八」
...同一だと言ってよかろう...
和辻哲郎 「院展遠望」
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