...黒髪を乱した妖艶(ようえん)な女の頭...
有島武郎 「或る女」
...少女にはあり得ないほどの冷静さで他人事(ひとごと)のように二人(ふたり)の間のいきさつを伏し目ながらに見守る愛子の一種の毒々しい妖艶(ようえん)さ...
有島武郎 「或る女」
...あの妖婉(ようえん)な女性はまごうかたなく自分なのだろうか...
有島武郎 「或る女」
...大體(だいたい)太平洋沿岸地方(たいへいようえんがんちほう)は火山(かざん)の列(れつ)を以(もつ)て連絡(れんらく)を取(と)つてゐるので...
今村明恒 「火山の話」
...煖爐用煙突(だんろようえんとつ)など...
今村明恒 「地震の話」
...奔放(ほんぽう)にして妖艶(ようえん)かぎりなき吸血鬼の踊りとなる――この舞台のうちで...
海野十三 「恐怖の口笛」
...考えて見ると彼女の顔にあんな妖艶(ようえん)な表情が溢(あふ)れたところを...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...それは残忍の苦味を帯びた妖艶(ようえん)な美である...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...松が六月の陽炎(ようえん)に蒼々(あおあお)と繁り...
徳田秋声 「あらくれ」
...或(ある)は紅(くれない)の島に群れなして波間(なみま)に浮ぶナンフ或は妖艶(ようえん)の人魚の姫...
永井荷風 「江戸芸術論」
...石川豊信(いしかわとよのぶ)らと並んで頗(すこぶ)る妖艶(ようえん)なる婦女の痴態(ちたい)を描きまた役者絵も尠(すくな)しとせず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...楽劇「サロメ」の「七つのヴェールの踊り」は有名な妖艶(ようえん)な場面で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...妖艶(ようえん)な姿態(ポーズ)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その妖艶(ようえん)な美しさは興奮した後だけに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...葉縁(ようえん)に粗鋸歯(そきょし)があり...
牧野富太郎 「植物知識」
...日ざしの明るい森を背にして睡蓮の咲く池畔に立っている妖艶(ようえん)な姿であった...
松本泰 「日蔭の街」
...その妖艶(ようえん)な媚(こ)びといったらない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこに見返りお綱がいる! あの妖艶(ようえん)なお嬢様姿や...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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