...よい加減のところで訊問を切りあげてから...
太宰治 「地球図」
...前者の時には往々否(いな)多くの場合に教師はよい加減に誤間化(ごまか)して答えようとする傾きがある...
寺田寅彦 「研究的態度の養成」
...よい加減の大きさに球が出来ると...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...口の中へ汚い風呂敷を詰められちやどうすることも出來ません」「で?」「それでもよい加減に諦(あきら)めたと見えてお比奈さんと私を押入の中へ投り込み...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次はそれをよい加減にあしらつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次はよい加減にきり上げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...貴様がよい加減なことを申し...
本庄陸男 「石狩川」
...よい加減な作り話をその書物の中へ書いたので...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...よい加減蜜を吸ったらそこから嘴を抽(ぬ)き出し...
牧野富太郎 「植物記」
...また臭椿を「くそつばき」とはよくもマーよい加減な事を言ったものかな...
牧野富太郎 「植物記」
...よい加減なごまかしで済ます...
南方熊楠 「十二支考」
...よい加減な返事を一...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...その取扱い方は皆同じだからまずよい加減でやめておこう...
柳田國男 「地名の研究」
...よい加減にやめてはどうです...
吉川英治 「三国志」
...「筑前も、もうよい加減に、出て来そうなものではないか」瀬兵衛は軍扇(ぐんせん)をひらいて、しきりに頸(くび)をあおいでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...もうよい加減にして貰いたいな...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...よい加減にいうと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それもよい加減に聞きながしていると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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