...よいか、よいか――おお、まだ、水を今日はのませなかったな、待てよ」清兵衛は、大地にふり積もった雪を、兜(かぶと)の中にかきこみ、火をたくにも薪(たきぎ)がなかったので、自分の双手(もろて)をつっこみ、手のひらのあたたかみでもんで水にとかして、「朝月(あさづき)、のめよ」と口もとに持っていってやるのだった...
安藤盛 「三両清兵衛と名馬朝月」
...俺ががさつ者だと思って、馬鹿にしてやがるんだろうが、金はうんと持っているぞ、力もつよい...
海野十三 「太平洋魔城」
...工場に火を放ちさえすればよいのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...いよいよ日露戰爭はじまりては...
大町桂月 「春の郊外」
...私はいよいよ学校へ出ることになりました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...よいことが(の)ありさうな葱坊主...
種田山頭火 「其中日記」
...日当りのよい庭などで...
豊島与志雄 「文学以前」
...あらゆる方面で考えられてよいことである...
豊島与志雄 「北支点描」
...異国にはよい刀が無いから...
中里介山 「大菩薩峠」
...よく行けばよいように...
中里介山 「大菩薩峠」
...御経が済んでいよいよ棺を埋(う)める段になると...
夏目漱石 「琴のそら音」
...年五百磅(ポンド)の収入と閑暇と静かな部屋とがなければ婦人作家はよい仕事が出来ないというウルフの考えかたも分るけれど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...主人の小山不思議そうに「受精しない玉子とはどういう訳(わけ)だ」中川「雄鶏(おす)と交尾しないで雌鶏(めす)ばかりで産んだのさ」主人「いよいよ不思議だ...
村井弦斎 「食道楽」
...全く直下に見さえすればよい...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ほとんと馬鈴薯に逐(お)われたと言ってもよい...
柳田國男 「食料名彙」
...そして郷里へひとり歸るにはどうすればよいかその方法を絶えず頭に浮かべるやうになつたが...
横光利一 「悲しみの代價」
...「よい、よい...
吉川英治 「三国志」
...使いに行ってくれないか」「行ってもよいが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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