...左手(ゆんで)に赤紙の扇(おうぎ)を開き...
芥川龍之介 「おしの」
...私たちの左手(ゆんで)に続いてゐる絶壁上を指さしながら...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...左手(ゆんで)を伸べて...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...弓手(ゆんで)の方に眼に入るものは...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「椰子の樹」
...すると、ゆんで、ながる、どくろ、きのも、となる...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...このゆんでとはわからないが...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...手拭(てぬぐい)にうち払ひつゝ夕時雨十一月二十六日 「玉藻十句集(第二十二回)」焚火(たきび)そだてながら心は人を追ふ右手(めて)は勇左手(ゆんで)は仁や懐手(ふところで)十一月二十八日 玉藻俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...左手(ゆんで)に小刀(しょうとう)を抜き放って所嫌わず突きにかゝった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...斯る間を主人の外相の足にまつはる剣をうるさげに左手(ゆんで)に握りて...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...火鉢にかざせし左手(ゆんで)の指環(ゆびわ)のみ燦然(さんぜん)と照り渡る...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...なおらずにこれをどうするかい」武男は浪子の左手(ゆんで)をとりて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...左手(ゆんで)に幔幕を上げてさっさと引込んでしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...やつぱり女と一緒の方向に歩ゆんで行つた...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...辛(やつ)とのことで左手(ゆんで)の一(ひ)ト片(かけ)を少(すこ)しばかり嚥(の)み込(こ)みました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...左手(ゆんで)の桶(おけ)でこう受ける」とうとう一荷汲んでくれた...
森鴎外 「山椒大夫」
...左手(ゆんで)に持った弓の弦(つる)がヒューッと鳴るほどたたきつけた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...右手(めて)は深く左手(ゆんで)は浅く...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その一番左手(ゆんで)の板が変な具合に嵌(はま)っておる...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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