...体をゆするくせも...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...サイレンに似た海底をゆするような音がひびいた...
海野十三 「太平洋魔城」
...ばさりとススキをゆする風が西山から来ると...
高村光太郎 「山の秋」
...海から五月の風が日の丸をゆする生れた土のからたちが咲いてゐるよ旅の人としふるさとの言葉をきいてゐる(再録)露でびつしより汗でびつしより五月五日雨...
種田山頭火 「行乞記」
...病気を種に親をゆするような事を覚えたのはあの時だったと思うと...
寺田寅彦 「枯菊の影」
... 200『あゝ大地をゆする者...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...夜半(よは)の風(かぜ)夜半の風何故にいこへる木立をゆする...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...玉蜀黍をゆする風の音につれて道端に鳴く蟲の音が俄に耳立つて來るので...
永井荷風 「羊羹」
...まどを ゆするたびに いつも むこうにある その小さな とびらから がたがたと へんじが あるのでした...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...「ゆするつもりか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...決して顔面の筋肉をゆすることなしに笑ひ声をたてて見ようと試みたこともあつたが...
牧野信一 「沼辺より」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...川に面した縁側の玻瑠(ガラス)戸をゆする木枯の日もあつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...洗髪器(ゆするつき)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...山をゆする声になるのであろう...
森鴎外 「杯」
...「馬鹿ねえ」女は信二をあやすようにゆする...
山川方夫 「その一年」
...あの人を枷(かせ)にして津ノ正から金をゆするつもりになった...
山本周五郎 「ひとでなし」
...わたしも稀(まれ)に身をゆする...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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