...木の葉をゆする風につれて...
有島武郎 「幻想」
...体をゆするくせも...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...あんな小娘に……)彼は身体を一とゆすりゆすると...
海野十三 「赤外線男」
...娘の身代金として宝石をゆするという手には...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...大びらにゆするやうな駄々をこねたりしてゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...こいつはゆするべき筋があると睨(にら)んだ時に限るのである...
中里介山 「大菩薩峠」
...明(あか)らさまにはゆすることも出来ず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうしてそれが金をゆすることになるのでしょう...
浜尾四郎 「死者の権利」
...雪の上のスフインクスは涙をふりちぎつて大空に息したゐつぱいの口ゐつぱいの息せいゐつぱいの胸をゆする...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...梢をゆする秋風の外に...
樋口一葉 「琴の音」
...大きな身体をゆするようにして...
久生十蘭 「キャラコさん」
...掃除をするのを面倒がつて軽く枝をゆすると...
牧野信一 「蔭ひなた」
...ゆするみたいですみません)さて二十六日のお手紙...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...山をゆする声になるのであろう...
森鴎外 「杯」
...リズムをとるように肩をゆする...
山川方夫 「その一年」
...今の音は虫が揺れ椅子をゆする音でした...
夢野久作 「キキリツツリ」
...轟(ごう)――と闇をゆする峰颪(みねおろ)しに紛(まぎ)れて...
吉川英治 「剣難女難」
...山嵐(さんらん)をゆする三井寺(みいでら)の大梵鐘(だいぼんしょう)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
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