...馬鹿」そして部屋をゆするような高笑(たかわらい)が聞こえた...
有島武郎 「カインの末裔」
...それで柱頭の上の葯(やく)をゆするやうになつてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...体をゆするくせも...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...大びらにゆするやうな駄々をこねたりしてゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...ばさりとススキをゆする風が西山から来ると...
高村光太郎 「山の秋」
...大地をゆするポセードーン其時馬を解き放し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...広き庭に茂りし橡(とち)と年ふりし槲の木立露に濡れつゝしめやかに其葉をゆする...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...玉蜀黍をゆする風の音につれて道端に鳴く蟲の音が俄に耳立つて來るので...
永井荷風 「羊羹」
...「これより見え隠れに二人が駕籠の跡を追い、高橋が乗物の離れたる折を見て清川を血祭りにする、もしその折を得ずば二人もろとも」「よし、それも一策じゃ、しからばこの仕事の采配(さいはい)を土方氏、貴殿に願おうか」芹沢にいわれて土方歳三は言下(げんか)に引受け、「承知致した、貴殿ならびに近藤氏はこれに待ち給え、仕留(しと)めて参る」「総勢十三人、よいか」「よし」このとき近藤勇は、ふと一座の一隅(いちぐう)を振返って、「吉田、吉田氏」少し酔うてさきほどから眠っていたらしい一人を呼びかけて、押しゆすると、むっくり起きてまばゆき眼を見開いたのは机竜之助でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...竹はうるさげにさらさら身をゆする...
長塚節 「太十と其犬」
...摺鉢の蜆(しじみ)ッ貝をゆする音がざくざく...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...大きな身体をゆするようにして...
久生十蘭 「キャラコさん」
...がアッシャーの規則的な体をゆする運動は少しも乱れなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...まどを ゆするたびに いつも むこうにある その小さな とびらから がたがたと へんじが あるのでした...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...こないだあの方の出て往かれる時に鬢(びん)をお洗いになった坏(ゆするつき)の水がそっくりそのままになっているのにふと気がついた...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...剣のささやきが松をゆする風のように乱れた音を出した...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...ゆする相手が破産をしたり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...妖(あや)しくゆする鉦(かね)の音(ね)だった...
吉川英治 「私本太平記」
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