...そしてその一方では縁もゆかりもない馬のようにただ頑丈(がんじょう)な一人(ひとり)の男がなんでこう思い出されるのだろうと思っていた...
有島武郎 「或る女」
...一平が女給ゆかりの身代りにこの寝床にもぐっていて...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...)也寸志(この名のゆかりは恒藤恭のやすしであらう)の三君である...
小穴隆一 「二つの繪」
...―――天武(てんむ)天皇にゆかりのある謡曲(ようきょく)で有名なのは後者の方である...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...縁もゆかりもない女に見えて来たとする...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...今まで自分たちとは全くなんのゆかりもないように思われていた遠い国々の民族が何かしら...
寺田寅彦 「日本楽器の名称」
...私は縁もゆかりもない百姓でございますが」「そう...
中里介山 「大菩薩峠」
...何のゆかりもない近所隣りの悪太郎の泣く声であっても...
中里介山 「大菩薩峠」
...この因縁(ゆかり)が怪談じみているのと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...その名さえゆかりもあるというところから...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...たとえなんのゆかりのない人間でも...
山本周五郎 「竹柏記」
...姉とやどれる春の夜のまばゆかりしを忘れめや...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...どういう由縁(ゆかり)から起った銘か...
吉川英治 「剣の四君子」
...なんならご案内いたすが」「琵琶行(びわこう)のゆかりの地ですな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...少しでも源家に由縁(ゆかり)のある者といえば...
吉川英治 「親鸞」
...とにかく由縁(ゆかり)ある土地ではあるし...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...剣法に由縁(ゆかり)のふかいものなのです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...巌流とは――岩国川のその由縁(ゆかり)から名づけたか」「御賢察のとおりです」「一見したいな」忠利は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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