...「糠袋を背負う」:責任や苦労を背負うこと...
...「糠袋に油を注ぐ」:無駄なことをすること...
...「糠袋省きの気持ち」:欲深くならず、満足する気持ち...
...「糠袋取りのような生活」:質素で清貧な生活...
...「糠袋に良い虫はいねえ」:何もない所からは何も生えてこない...
...糠袋(ぬかぶくろ)よ...
泉鏡花 「絵本の春」
...麝香入(じゃこういり)の匂袋ででもある事か――坊は知るまい、女の膚身(はだみ)を湯で磨く……気取ったのは鶯(うぐいす)のふんが入る、糠袋が、それでも、殊勝に、思わせぶりに、びしょびしょぶよぶよと濡れて出た...
泉鏡花 「絵本の春」
...紅絹(もみ)の糠袋……」「…………」「糠袋を頬張(ほおば)って...
泉鏡花 「絵本の春」
...……舌だと思ったのが、糠袋...
泉鏡花 「絵本の春」
...糠袋を持って表へ出た...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...柱にかけてある糠袋(ぬかぶくろ)を見た...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...相変らず糠袋(ぬかぶくろ)を使うんですね」「へえ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...鏡台の抽斗(ひきだし)にしまっておいた糠袋(ぬかぶくろ)などを取り出し...
徳田秋声 「足迹」
...私は身体ぢゆうのふきでものを痒がつて夜も昼もおちおち眠らないもので糠袋へ小豆を包んで母と伯母とがかはるがはる瘡蓋(かさぶた)のうへをたたいてくれると小鼻をひこつかせてさも気もちよささうにしたといふ...
中勘助 「銀の匙」
...家の者は 糠袋で叩いたせゐで脳を悪くしたのだ といつて来る人ごとに吹聴した...
中勘助 「銀の匙」
...模造石鹸を棄てて鶯(うぐいす)の糞か糠袋(ぬかぶくろ)で顔を洗って出直すも誰か亦遅しと言わん...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...さなご入(い)れたる糠袋(ぬかぶくろ)にみがき上(あげ)て出(いづ)れば更(さら)に濃(こ)い化粧(げしよう)の白(しら)ぎく...
樋口一葉 「われから」
...繊(ほそ)い左の手に手拭(てぬぐい)やら石鹸箱(シャボンばこ)やら糠袋(ぬかぶくろ)やら海綿やらを...
森鴎外 「雁」
...娘は糠袋(ぬかぶくろ)で頸(くび)から胸...
山本周五郎 「追いついた夢」
...「どこですか」「鏡架けの脇に掛けてあるでしょう」糸で括(くく)った糠袋が...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...眼をそむけながら糠袋を渡した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...糠袋(ぬかぶくろ)をあてていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...夜ごとの酒の脂肪(あぶら)を糠袋(ぬかぶくろ)でこすりたてた露八の顔を見ると...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索