...早や座に見えた菅子の姿...
泉鏡花 「婦系図」
...枕や座布団や火箸なぞがところかまわず投げ出されているのでございます...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...こんな所にこんな庭や座敷があったのかと思って幸子は暫(しばら)く眺(なが)めていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...路(みち)から庭や座敷がすっかり見えて...
田山花袋 「少女病」
...火鉢や座蒲団もきちんとならべられた...
徳田秋声 「新世帯」
...この場合丁度楼主や座長のようなもので...
戸坂潤 「社会時評」
...帳場や座敷の手伝いをしていたということだが...
豊島与志雄 「朝やけ」
...明月や座頭(ざとう)の妻の泣く夜かな...
中里介山 「大菩薩峠」
...即興詩や座興歌と同じく...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
......
前田普羅 「普羅句集」
...自分の家のようにしてそこの二階から寄席や座敷へとかよっていたのだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...蜜柑の皮や下足札や座蒲団を投(ほう)りつけられることもなく...
正岡容 「寄席」
...そこからは廊下や座敷で動いている人間のいろんな姿を見ることが出来た...
宮本百合子 「犬三態」
...赤岩さんが文筆家や座談会出席者になる代りに...
三好十郎 「恐怖の季節」
...蓆(むしろ)や座ぶとん...
吉川英治 「江戸三国志」
...勅と聞くや座容をただし...
吉川英治 「私本太平記」
...倉どんの体や座蒲団から腋臭(わきが)をもっているような体臭が鼻をついてくるし...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...実にしゃれた茶室や座敷が出て来た...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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