...一日の最後の光が今やわたしの頭上の高い円天井の彩色した窓を通してかすかに流れこんでいた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...愈御酒(いよいよごしゅ)機嫌の御顔を御和(おやわら)げになって...
芥川龍之介 「邪宗門」
...可愛がりつづけに可愛がってくれなイヤやわ」と...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...彼は誰とも親しくなれる質の柔軟(やわら)かな心をもつてゐた...
徳田秋聲 「老苦」
...兎にも角にも頭には西洋の帽子を戴き足には伝来の下駄はく国の人心誠に早やわからぬというこそ知らざるを知らずとする金言のたぐいなるべけれ...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...おてやわらかに取扱わねばならん甲冑が役に立つか...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのには骨がないので肩のあたりは柔(やわら)かな線でぴたりと身体(からだ)に付いていた...
夏目漱石 「行人」
...さすがに一方口(いつぱうぐち)にはあらで山の手の仕合(しやわせ)は三尺ばかりの椽の先に草ぼうぼうの空地面...
樋口一葉 「にごりえ」
...てんやわんやのうち...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...いまだにこの有様では誠にこゝろもとない次第ぢやわい...
牧野信一 「馬上の春」
...しがらきやわらび餅とて葛餅を小さくしたような餅菓子の類を粋(すい)な手拭で顔を包んだ若い衆が屋台を引っ叩って売りにきた...
正岡容 「寄席」
...それが切れてしまったとは思えないが、すっと長く伸ばされ、やわらかい、自由なものになったような気がするのです...
三好十郎 「歩くこと」
...昆布(こんぶ)と竹の子と一所に煮ると双方とも非常に柔(やわらか)くなるようなものだ...
村井弦斎 「食道楽」
...ありとあらゆる苦(くる)しみや悲(かな)しみやわずらわしさをのがれて...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...一流の柔術(やわら)取り金井一角ともあろうものが...
吉川英治 「剣難女難」
...「よしッ」小六はにこと面(おもて)を和(やわ)らげ――「その意気で来い」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...やわらかい春の日は...
吉川英治 「新書太閤記」
...乳ぶさのやわらかな肌のぬくみが...
吉川英治 「松のや露八」
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