...友達のことまで何や彼や干渉されるのん嫌(きら)いやわ...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...私の心は彼の心のなかでやわらぐだろう...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...兵馬の苦痛を和(やわ)らげずにはおきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...象牙(ぞうげ)を揉(も)んで柔(やわら)かにしたるごとく美しい手である...
夏目漱石 「倫敦塔」
...さすがに一方口(いつぱうぐち)にはあらで山の手の仕合(しやわせ)は三尺ばかりの椽の先に草ぼうぼうの空地面...
樋口一葉 「にごりえ」
...自分の胸にいささかでも恋愛を感じ得るやわらかな情緒の残っているうちに...
久生十蘭 「黒い手帳」
...やわらかく煙をはきだす口辺に...
火野葦平 「花と龍」
...その道はあんなにも足触(あしざわ)りが軟(やわら)かで...
堀辰雄 「美しい村」
...(この一句菊五(きくご)調)閻王からから笑ふて「こいつなかなか我儘(わがまま)ツ子ぢやわい...
正岡子規 「墨汁一滴」
...このやわらかい小さな生もののためには...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お粥ならば米を炒(い)って柔(やわらか)に炊(た)かねばなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...「いやわかりました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして何処(どこ)にいらせられてももはやわたくしのことはお忘れあるよう...
室生犀星 「津の国人」
...それがまた大変なの」「八兵衛っていうお女郎あがりだそうですよ」と高品さんがやわらかな調子で云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...てんやわんや心理の狂瀾でした...
吉川英治 「折々の記」
...やや面の色をやわらげたが...
吉川英治 「三国志」
...利休茶(りきゅうちゃ)のやわらか着衣(もの)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「お願いがござるが」範宴はやわらかい眼ざしを向ける...
吉川英治 「親鸞」
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