...やがてお膳がずらりと並んで席がきまると例の通りの盃のやりとりが儀式のように始まり...
高村光太郎 「山の秋」
...窓を通じて内外に恋のやりとりがあるんだが...
谷譲次 「踊る地平線」
...見たことのある顔がくる花草にしやがんだ女で銭のやりとり・青田のまんなかを新国道はまつすぐな旗立てて・ひえ/″\とからだをのばし蛇もうごかない・庭も畑も草のしげりゆく草七月七日何だか不安な一夜だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...商売女という言葉を使った)「その女は女将に借金があったのさ」わたしは女とのやりとりのために...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...手紙のやりとりは気合でゆくべきものだとの話になりました...
豊島与志雄 「土地に還る」
...殿方が命のやりとりをなさるほどのことでもござんすまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...大の男が命のやりとりを始めて――」「待ちなよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...命のやりとりをするものですか」「それとも網干(あぼし)の七平かな」「あの熊の子をね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手紙(てがみ)のやりとりは反古(ほご)の取(とり)かヘツこ...
樋口一葉 「にごりえ」
...お休みだ」気のない会話のやりとりをしているとき...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...盃のやりとりなどをした...
牧野信一 「小川の流れ」
...若い衆とのやりとりでいっぺん表へ出て行ってしまい...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...二人が盃のやりとりしてゐる前に坐つて酌をし...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...もう少しよく見るとそれが反対で碁石などを使わずジカに紙幣でやりとりするらしく...
三好十郎 「冒した者」
...この三人のやりとりを半ば解らないなりに固唾を呑んで見ていた仙太...
三好十郎 「斬られの仙太」
...長火鉢をはさんで盃のやりとりをする...
山本周五郎 「ちゃん」
...弾琴物見のやりとりは...
吉川英治 「上杉謙信」
...文筥(ふばこ)のやりとりや往来も自然に繁かった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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