...屋号や通称をよび立てて朱塗の大きな盃のやりとりが行われ...
高村光太郎 「山の秋」
...手紙は始終やりとりをしていましたけれど...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...構へと構へでやりとりした...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...毎日土手(どて)の見物と川の漁師とのあいだで時ならぬやりとりがつづいた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...上でのやりとりのあらましを聞くファーガソンは...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...日本人のは「やりとり」だそうである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...父と手紙のやりとりをしてみようとさえも考えなかったということは注意しておく必要がある...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...このやりとりが――二人とももう慣れてしまったんですが――まったくスムーズにいっていました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...めんどうだから細かいやりとりは略すが...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...沼のまはりでは寧ろ会話のやりとりは困難であつた...
牧野信一 「沼辺より」
...若い衆とのやりとりでいっぺん表へ出て行ってしまい...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...」夫婦は面白くない会話をやりとりした...
水上滝太郎 「遺産」
...いくつもこういう詩集がやりとりされた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...我々は互いに語尾変化をやりとりしました...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...酌も盃のやりとりもしないのが自分の癖だから...
山本周五郎 「さぶ」
...さいぜんからおなじ問題がやりとりされていたものとみえて...
山本周五郎 「日本婦道記」
...こんな問答のやりとりがあって...
山本周五郎 「百足ちがい」
...五杯の盃をやりとりする雑談の間に察して...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索