...この問答を聞かせてやりたいと思った...
芥川龍之介 「上海游記」
...自分は――一つは自分自身のために――もつと優しい名稱を以つてこの弱點を呼んでやりたい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...葉子は自分一人(ひとり)の手でそんな事をしてやりたいような愛着と神聖さとを貞世に感じながら看護婦を手伝った...
有島武郎 「或る女」
...密(そつ)と内証(ないしよう)で打明けてやりたいものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...男のひと皆に教へてやりたい...
太宰治 「火の鳥」
...且(かつ)は悦子にも菊五郎の所作事を見せてやりたいと思っていた願いを果たしたことであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一杯やりたいのをこらへて...
種田山頭火 「行乞記」
...あたかもマリユスの負い目を払ってやりたいと思ってるかのように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...正直に種を割つて説明してやりたい位...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...思うさまあの叔母さんという人を憎んでやりたいとも思いますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひやかしてやりたいような荒涼さでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕も連れて行ってやりたい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...哀れな江戸ツ子の血潮のたぎりだととつてやりたい...
長谷川時雨 「日本橋あたり」
...神月はそこで農園をやりたいので...
久生十蘭 「あなたも私も」
...さんざん打ちのめしてやりたい衝動を感じました...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...漫談ショウをやりたい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...箕作(みつくり)〔佳吉〕学長は私に「君の給料も上げてやりたいが...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...踏んづけてやりたい気がした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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