...やりきれないところでもある...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...やりきれない事である...
太宰治 「薄明」
...雪がとけて風がふく、さみしいな、やりきれないな...
種田山頭火 「其中日記」
...「やりきれないわね...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...均平にはやりきれないものであった...
徳田秋声 「縮図」
...併し三ツ木は文科にもああいう莫迦がいるんでやりきれないよ...
豊田三郎 「リラの手紙」
...七和泉屋の福松は、がんりきと言い出してまた躍起となり、「ほんとに、いやな奴たらありゃしない、三千世界の色男の元締はこちらでございってな面(かお)をして、手んぼうのくせに見るもの聞くものにちょっかいを出したがるんだから、始末が悪いことこの上なし、そうして、御当人のおのろけによると、そのちょっかいというちょっかいが、十のものが十までものになるんだそうだから、やりきれない、キザな奴、イヤな奴――」福松どのは、がんりきのことを、噛んで吐き出すように言いだしたけれども、相手が宇津木兵馬だから、あんまり手答えがないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして至れり尽すところが外ヶ浜ではやりきれない...
中里介山 「大菩薩峠」
...どぎまぎしたのを平次に見られるのは一層やりきれないことなので...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...何にかしらきつかけを拵(こさ)へなければやりきれない心持でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何かやりきれないものが...
原民喜 「壊滅の序曲」
...みじめでやりきれないの...
久生十蘭 「あなたも私も」
...「憤るも憤らないもないけれどさ……」――これツぱかりのことで此方の気を病はされちやとてもやりきれない……そこ迄は云えなかつたので...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...ただ飯(めし)を食われてはやりきれない...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...『春は一番やりきれない季節だ』と言ってあの男はカフェエに行った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...やりきれない自分の重量で私はうむうむうなった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...やりきれないほど情けなかった...
山本周五郎 「おれの女房」
...やりきれない、やりきれない、休めば日給が引かれる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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