...三下野郎にやむごくつても...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...やむを得ず、私は旅行の覚え書きを一篇の継続的記録として発表することにした...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それでX号はやむなく彼ひとりで仕事をはじめたのであった...
海野十三 「超人間X号」
...その日は結局うやむやの内に暮れてしまったのだが...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...これはいやしくも生活している以上はやむをえぬことで...
丘浅次郎 「自然界の虚偽」
...やむを得ず独り謡うこともあります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...組んず釈(ほぐ)れつして畳のうえをにじり這うこともやむをえなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...しかれどもその手段かくのごとく異ならざるべからざるゆえんのものは実にその人民の位置においてやむべからざるものあればなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ないにしてもやむを得ないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...橋の上の一方に待たして置いた送り狼は、いかにと見上げたものでしょうが、前に言う通り、この男の要求通りに、馬鹿な面(かお)をして、橋の上に待っていなければならない義務も責任もないことは、先方よりこちらがわかっているから、二兎を追うことはできない道理だから、一方は一方で一時は取逃がしても、やむを得ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...この場合やむをえなかったので...
夏目漱石 「行人」
...やむを得ない罪を犯したんだが...
夏目漱石 「坑夫」
...庄太郎はやむをえずまた洋杖を振り上げた...
夏目漱石 「夢十夜」
...実隆やむを得ずこれを承諾したが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...ここにおいて父やむをえず...
南方熊楠 「十二支考」
...うやむやに済ますのではないか...
山本周五郎 「花も刀も」
...いやむしろ宮をしてやらせておられるのかもしれぬ」「でも...
吉川英治 「私本太平記」
...やむを得まい』と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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