...彼はやむを得ずして――実にやむを得ずして人の敵となるのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...日本軍もやむなく応戦した...
高見順 「いやな感じ」
...やまんと欲してやむあたわず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...やむを得ない場合には読者を婚姻の室(へや)に導くことはできるが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もしそれにてもよければやむをえざる故唯折々暇(いとま)あらん時遊びに来(きた)られよ...
永井荷風 「書かでもの記」
...手持無沙汰をきわめた閑居のやむなきにいると...
中里介山 「大菩薩峠」
...やむをえず省略の捷径(しょうけい)を棄(す)てて...
夏目漱石 「子規の画」
...その道楽が職業と変化する刹那(せつな)に今まで自己にあった権威が突然他人の手に移るから快楽がたちまち苦痛になるのはやむをえない...
夏目漱石 「道楽と職業」
...やむをえず、しかつめらしい顔をして、満鉄のやっているいろいろな事業一般について知識を得たいと述べた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...やむをえず二人の顔を見比べながら...
夏目漱石 「道草」
...侍階級に対する反抗が散見するのはやむを得ない...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...私を羨やむ者、私が生きてゐると邪魔(じやま)になるもの、世の中には、いろ/\の敵があると思はなきやなりません」「例へば?」「駒形の私の店の隣は、丹波屋の淺吉さん、地境のことから公事(くじ)(訴訟)になつて、私と私の弟の伯次をうんと怨んで居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一切をむしやむしやと食べはじめた...
林芙美子 「暗い花」
...勝則が生まれたとき、籍がなく、やむなく、永田杢次の二男として入籍した...
火野葦平 「花と龍」
...あなたが自白されない場合にはやむを得んから顔をつきあわせるつもりで...
平林初之輔 「予審調書」
...万やむを得ないので名だけはお受けするが...
山本周五郎 「竹柏記」
...これは行くところまで行かなければ恐らくやむまい...
横光利一 「旅愁」
...初めて四回休載のやむなきにいたる...
吉川英治 「年譜」
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