...此の一番あぶない区域の背の高い木の下に雨やどりをしたりする事から出来るのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...月花は見ざれど見たる心地して君が庵に五日やどりぬ花月莊は白河町の東端...
大町桂月 「白河の七日」
...この夜、毛馬内にやどり、翌十一日、大館より汽車に乘り、秋田、山形、米澤、福島、二本松、白河、宇都宮を經て、われは東京に歸りぬ...
大町桂月 「十和田湖」
...頃(ころ)は夏なりしゆゑ客舎(やどりしいへ)の庭(には)の木(こ)かげに筵(むしろ)をしきて納涼(すゞみ)居しに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...とある路傍のお宮で雨やどりしていると田舎のおかみさん二人もやってきた...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...名高い寺や社のあるところは其處にやどりを求めて屋根の下に眠ることが出來たけれども...
田山花袋 「道綱の母」
...其は小説寄生木(やどりぎ)の原著者篠原良平の小笠原(おがさわら)善平(ぜんぺい)である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...願くはわたくしの此胸にお宿下(やどりくだ)さい...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...気味の悪い名の知れぬ寄生木(やどりぎ)が大樹の瘤(こぶ)や幹の股から髪の毛のような長い葉を垂らしていた...
永井荷風 「日和下駄」
...舶来の珍しいはやどり機械を据えた三下奴――「爺(とっ)つぁん...
中里介山 「大菩薩峠」
...きのふ新宮より七里の松原を海に添ひて木(き)の下(もと)まで行かむと日くれぬれば花の窟といふところのほとりにやどりて...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...寄生木(やどりぎ)のやうに喰ひ付いた小さい家を顎で指し乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わたしは雨やどりのため...
原民喜 「鎮魂歌」
...涙をつゝみて宿に下りしは此子胎内にやどりて漸く七月...
一葉 「暗夜」
...唯(ただ)痛ましきはおん身のやどりたまひし夜...
森鴎外 「文づかひ」
...「あまやどりならここでもいいでしょ...
山本周五郎 「さぶ」
...かえって寄生木(やどりぎ)たる曹操(そうそう)のほうが次第に老いたる親木を蝕(く)い...
吉川英治 「三国志」
...早くも一生の寄生木(やどりぎ)として心の奥底から...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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