...おやと思ってその次のやつへ足をかけるとまたぐらりとくる...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...小拾圖も卷きあげてやつたことを白状した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...丸木は地球へ攻めて来たわるいやつだが...
海野十三 「火星兵団」
...殊に智恵子は一ヶ月余り見ない間にすっかり瘻(やつ)れ果てて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...やつと探しあてたら相手は死にかかつてゐるなンて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...焦臭(こげくさ)くしツちやつた...
長塚節 「土」
...父は眼立つて面やつれがして行つた...
新美南吉 「鍛冶屋の子」
...これはやつと十二...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大波小波か何んかをやつた時...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...師匠の月齋の家から縛つて行きましたよ」「雪五郎は今日江の島から歸る筈だつたぢやないか」「三月十五日といふ日限でやつた仕事が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...然し如何にして此技をやつたか...
原勝郎 「鞦韆考」
...手を握り合ってその気持を強めなくてはなりますまい」夫人は手を差出すだろうか? 監督のやつは手を差出さなかったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...手を振りあげやうとすると彼女は「今度やつたら...
牧野信一 「毒気」
...人畜を害して極まりない狼をやつつけたと吹聴したら...
牧野信一 「武者窓日記」
...真紅のブラウスで腕のまる出しのやつを着て...
三好十郎 「猿の図」
...その山上の垂訓というやつを...
三好十郎 「その人を知らず」
...全身の痺(しび)れるいちばん重いやつだから...
山本周五郎 「追いついた夢」
...その眼は次第々々に空のこの單一な浮模樣を眺めやつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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