...悉く人々を先に出しやつて一渡り後を見廻すと...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...貴様は太いやつだ...
海野十三 「深夜の市長」
...ぜったいにわからない神秘(しんぴ)のなぞというやつだよ...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...変なやつにつかまって...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...案の如く樹明君がやつてきてくれた...
種田山頭火 「行乞記」
...一杯やつたことは書くまでもあるまい...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「其中日記」
...「あたい一度お父ちやん助けてやつたんだから...
徳田秋声 「チビの魂」
...人間というやつは...
中里介山 「大菩薩峠」
...「とに角お上と云ふ奴があんまり滅茶(めちや)な虐(いぢ)め方をしやがるからみんながいぢけちやつたんだ...
長與善郎 「青銅の基督」
...彼のさし伸ばした手の平に入れてやるだけの餘裕をやつと持つことができた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...八五郎を一足先へやつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...パーマネントを逆立てるのがはやつたら大變だ...
長谷川時雨 「夏の夜」
...たいへんなもうけものでもしたようにかんがえている」「幸福(しあわせ)なやつらだ」「正直なところ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...私達は丁度この向うの岬の端れで水浴をやつて居りましたがあなたの電報を見まして慌てゝ此処へまゐつたのです...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...なまじっか小金の有る家によくあるやつさ...
三好十郎 「好日」
...まだやつと十七歳であつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...あの鞍馬(くらま)の竹童(ちくどう)のやつがボンヤリ堤(どて)に腰かけていたんです...
吉川英治 「神州天馬侠」
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