...やっとこの局所へ逢着(ほうちゃく)した...
芥川龍之介 「羅生門」
...やっとこらえました...
江戸川乱歩 「黒手組」
...やっとこなと立上ろうとすると...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...やっとこう仰有(おっしゃ)った...
竹久夢二 「先生の顔」
...海に巧者な船頭さんの云うことじゃ」父親はやっとこさと胴の間(ま)へ入って忰(せがれ)の前へ坐った...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...やっとこの問題は解決された...
中谷宇吉郎 「異魚」
...それを口に出すことは助けてくれているご婦人たちへの遠慮からやっとこらえた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...やっとこの頃多少でも自分の好きなものだけを書いて世間に問うことができてきたのである...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...今日やっとこうしてここに完結した...
正岡容 「わが寄席青春録」
...やっとこれで安心した...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...やっとこさ三年があすこまでのり出したのに」と云った...
「海流」
...やっとこれで正気にかえった! 御馳走さま」そして...
「鏡の中の月」
...やっとこれらの諸課題の扱いかたがわかり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...重たそうにやっとこさ泳ぐのである...
山本周五郎 「桑の木物語」
...年景はやっとこううなずいた...
吉川英治 「親鸞」
...やっとこれくらいなところであるのに――と身にひきくらべ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ところで、やっとこさ、ピラムは、彼の留守の間に黙ってしまったので、安心したルピック一家は、また、めいめい、きまりの場所に着いていた...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...やっとこさで法廷の仕事から解放されて...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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