...やっとこう口を切りました...
芥川龍之介 「報恩記」
...」A中尉はやっとこう言った...
芥川龍之介 「三つの窓」
...やっとこの横町の角で下りて...
泉鏡花 「婦系図」
...船はやっとこの烏ぐれえにしか見えやしねえや...
泉鏡花 「海異記」
...「なに……それが、あの……その」と、いままでの元気はどこへやら、ホールは叱(しか)られた猫(ねこ)のようにいくじなくちぢまって、しばらくたってから、やっとこさで、「おまえ、新しいお客(きゃく)があったってね...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...やっとこなと立上ろうとすると...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...皿のなかの油揚(フライ)山羊ならよいが小猫の肉(み)ならやっとこさで逃げ出しゃれと...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...お町は後から大きな飯櫃(めしびつ)をやっとこさと拘(かか)えて来た...
田中貢太郎 「春心」
...その嘴(くちばし)が長いやっとこ鋏(ばさみ)のようになって...
寺田寅彦 「夢」
...やっとこう言ってみますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...やっとこの家の女主人であることを想い出した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...けれど、年はいくつでしょう? ジョウは、おいくつといいそうにしましたが、やっとこらえて、遠まわしに尋ねることにしました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...やっとこらえました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...上のがやっとこの春大学へ入る筈でございますがいかがなりますか……」珈琲を静にまわしながら...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...やっとこさと抜けた腰を伸ばして立ち上りました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...やっとここで中絶すると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...やっとこれで」と...
吉川英治 「私本太平記」
...やっとこ喰べるがせきの山の饅頭売りのくせにしてさ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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