...「やっこさん、警部さんがいるとも知らず、応接室へはいっていったぞ...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...やっこさんのようすはどうだね?」腹話術師が...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...「やっこさん、一、二粁(キロ)も先にきっとかたくなっているぞ...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...やっこさん、ここに居坐る肚(はら)なのさ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...やっこさん、自分ほど恵まれない不遇な男はないと、年じゅうこぼしてばかりいるが、じつのところは、あれほど運のいい男は、まあ滅多にないね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...「ヤア、……やっこさん、ここらにいるんだね...
寺田寅彦 「柿の種」
...『だのになんだってやっこさん...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...やっこさん俺のことを...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...やっこさん、がちゃがちゃをやめてしまった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...やっこさんなかなか辞職する気遣(きづか)いはない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...おやっこさんは耳の前のところに剃り残したこれも愛敬毛)...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...そのかわり、なにを聞いても、返事をしないから」「豚が放火(ひつけ)をするわけはないんだから、失火の直接の原因をつくった、といったら、おわかりになるはずですが」「わからないね」「簡単に申しましょう……調理場の北側の壁と地下室の壁は、胴差が通ったところで一枚につづいていますが、その壁は、冷煖房を装置するかげんで、木骨混凝土(もっこつコンクリート)の二枚の間に、鋸屑(おがくず)や畳の古床を詰めて絶縁体にしてあるんです……ところで、豚のやっこさん、あんなところへおしこめられて、食うものがなくなり、苦しまぎれに、精いっぱいに伸びあがって、動力線の被覆を噛ったもんだから、親子もろとも、あっという間に黒焦げになってしまった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...やっこさんたちのおかげで...
三好十郎 「猿の図」
...――やっこさんたちのやりくちを...
三好十郎 「胎内」
...やっこさんたち、いまはブランブランととぶけいこをしているのさ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話」
...もしも、わたしだったら、スモーランドを越(こ)えて北へむかわないで、エーランド島(とう)に廻(まわ)り道をして、やっこさんを、まいちまうようにしますね...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...それからやっこさん...
吉田甲子太郎 「負けない少年」
...やっこさん、めでたく息子のヴァシーリイを産み落としたのはいいが、おいらを洗礼祝いに招(よ)んでくれなかったんでねえ」と、悪びれぬ陽気な調子で、一人の若い衆が説明した...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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