...しかもそのうちにやせた河童は何かぶつぶつつぶやきながら...
芥川龍之介 「河童」
...「ねだつてるらしい無理や贅澤を――」「贅澤などしやせん!」お鳥は憎々しさうにさへ切(ぎ)つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...おれは確実に一貫目はやせたね...
梅崎春生 「狂い凧」
...おそろしくやせぎすで...
海野十三 「火薬船」
...身体はやせる一方だ...
海野十三 「三角形の恐怖」
...やせがまんをはって...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...やせ犬になげてやりました...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...時間内は事務所……いやせめてこの建物の中にいてもらわなければなりません...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...やせたる狗(いぬ)ありて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...――やせてるのは...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...野生(やせい)にして葉は五つに分れ鋸歯(のこぎりば)の如き刻(きざ)みありて長さ一寸(すん)ばかり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...気が違ったか」「気は違やせんわい...
中里介山 「大菩薩峠」
...何にもありやせん...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...右の拳の腹にて「くん」と鼻を右の方へ向けてかむ真似し「さすこつちやあごぜえやせん」と時代に調子をゆるめて云ふ...
三木竹二 「いがみの権太」
...さもないと友子さん一人のこるのだからやせちまうよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...(強情、やせ我慢、としか私には思えません...
山川方夫 「演技の果て」
...ありゃ! 何んじゃ、お前安次やして!」「さっき来たんやが、お前いやせんだ...
横光利一 「南北」
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