...どうせ出來やせぬ...
鮎川義介 「革命を待つ心」
...このさし伸べた熱(ねつ)の手を凉(すず)しいやうにひやせかし...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...たつた三本だけ庭木をないものと思つていたゞきやせう...
薄田泣菫 「茶話」
...写真はすきとおってやせていた...
太宰治 「虚構の春」
...やせたる上にやつれて見ゆれば...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...またあまりふとっていてもあまりやせていてもいけなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...奢(おご)らなくちゃあいけやせんぜ」福兄(ふくにい)はこう言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...理詰めで工夫して行くからかないやせん...
中里介山 「大菩薩峠」
...想像よりはずっと痩形(やせがた)だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あれが大原女(おはらめ)なんだろう」「なに八瀬女(やせめ)だ」「八瀬女と云うのは聞いた事がないぜ」「なくっても八瀬の女に違ない...
夏目漱石 「虞美人草」
...必ずや刑務所へ送り、国外へ出ずに済みやす」「それじゃ、一銭も稼げないぞ」「ええ、稼げやせん...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...右の拳の腹にて「くん」と鼻を右の方へ向けてかむ真似し「さすこつちやあごぜえやせん」と時代に調子をゆるめて云ふ...
三木竹二 「いがみの権太」
...『朝野僉載(ちょうやせんさい)』には大酔して崖辺で睡(ねむ)った人の上へ虎が来て嗅ぐと虎鬚がその人の鼻孔に入りハックションと遣(や)った声に驚きその虎が崖から落ちて人に得られたとある...
南方熊楠 「十二支考」
...大変やせた、自分でも気のつくほどだもの、私は日ましにやせながら日ましにお前のわきをはなれて居られなくなった」うるんだ目つきをして斯う云って居た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...やせた頬の肉が一時に集中されたように...
室生犀星 「香爐を盗む」
...そうしては痩(やせ)ぎすであり...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...長身の痩形(やせがた)ではあるが...
山本周五郎 「菊千代抄」
...碌な死にざま出来やせんなア...
横光利一 「南北」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??