...痩馬(やせうま)の手綱(たづな)を取りながら...
有島武郎 「カインの末裔」
...夏やせをする質(たち)だから...
泉鏡花 「薄紅梅」
...わたしは山しぎのやうにやせたからだをまかせてゐます...
大手拓次 「藍色の蟇」
...だんだんにやせて元気がなくなって来ました...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...ないじゃありませんか? たぶんあなたは私が彼の着物をつけたがったとお考えになりましょう」それからやせた長い鼻をした山師は不意に...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...やせた巻柏(まきがしわ)...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...野生(やせい)松葉独活(アスパラガス)の実(み)が紅玉を鏤(ちりば)めて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...バティスティーヌ嬢は穏和なやせた細長い女で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...きわめてちっぽけなやせ男だから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あなたあの時のことをお忘れじゃないこと」「忘れやせぬ」「あの時の...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間をうんと産み殖やせということになるだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...顔はやせて、頬(ほお)の肉が落ちている...
夏目漱石 「三四郎」
...文六ちゃんは月の光でも、やせっぽちで、色の白い、眼玉の大きいことのわかる子供です...
新美南吉 「狐」
...もう一人名前をしらないやせぎすの男の敦盛で...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...娘のほうは蒼白いひ弱い顔とやせた高すぎる肩とを持っている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...あんな赤く光る火は何を燃やせばできるんだろう...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...かれはその蒼白くやせ込んだ額や首すじをみたりすると...
室生犀星 「香爐を盗む」
...「あらぬ疑惑(ぎわく)をもって当家の内秘を覗(のぞ)かんとする天満の痩(やせ)浪人...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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