...そんな生(なま)やさしい事で安心が得られると思うか...
伊藤左千夫 「廃める」
...この海女の優にやさしい風情こそ...
高神覚昇 「般若心経講義」
...すると婆さんはやさしい声で...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...細君もひどくやさしいたちであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...「荻生君はほんとうにこまめで親切でやさしい...
田山花袋 「田舎教師」
...母親はやさしい手で彼をなでてやった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いちばんかわいい眼つきをしいちばんやさしい声をして言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しげ子はよくやさしい言葉をかけてくれた...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...かりんは木ぶりに似あはぬやさしい花がさき...
中勘助 「銀の匙」
...心のやさしい女性であれば...
永井隆 「この子を残して」
...やさしいようでなかなか容易でない...
夏目漱石 「坑夫」
...黒いマントを着たやさしいおまわりさんが来て...
北條民雄 「可愛いポール」
...やさしいとはいへない...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...辞書をひくなんというやさしいことではなくて田中さんという浅草の女の人がいつになったら我が御亭主の為にポンポコどてらを縫い上げてくるかという心配...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...やさしい温情を示す人ですけれど...
吉川英治 「三国志」
...気のやさしい――その代り病身そうな細腰の美人だったから...
吉川英治 「新書太閤記」
...生やさしい苦労と芸当じゃございませんでしょ」「わかってるよもう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...今日も二階で逢曳(あいび)きの痴夢(ちむ)に現(うつつ)なかった男女(ふたり)には何ともやさしい仰天ではなかったらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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