...あなたのようなやさしいきれいな鳥は手もなく取って殺します...
有島武郎 「燕と王子」
...やさしいお話なら出来るようになった...
海野十三 「火星兵団」
...正直に応えなければいかん」「はい」「小林さんはこの邸に住み込みなんだってね」検事がまずやさしい訊問から始めた...
海野十三 「地獄の使者」
...文章もやさしいものが多かったから...
江戸川乱歩 「自作解説」
...やさしい一匹の獣をさえ愛することが出来ないような女だからこそ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...あれであんなやさしいことを書くとは思わなかった」郁治はこう言って笑った...
田山花袋 「田舎教師」
...心情のやさしいカンディードの冒険的な運命物語りで...
戸坂潤 「読書法」
...その疲れたやさしい眼や清い小さな口のごくしとやかな表情で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかもこの親切な言葉とやさしい笑顔とは...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...おかみさんはやさしい...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...やさしい人だのに――あのやさしい人を刺す――妾には...
直木三十五 「南国太平記」
...どんなにやさしい心をもとめてゐたかは!しかしいまではもう諦めてしまつてさへゐる...
中原中也 「山羊の歌」
...とても及ばぬ やさしい調子(ちょうし)...
ロバアト・ブラウニング 楠山正雄訳 「魔法の笛」
...全くもう車の中ではあの黒服の丈高い青年も誰もみんなやさしい夢を見てゐるのでした...
宮沢賢治 「〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕」
...そんねえにやさしいお人だ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...かつは息子(むすこ)のやさしい心掛(こころが)けにかんしんして...
柳田国男 「母の手毬歌」
...そのやさしい問いには一句(く)も返辞(へんじ)ができないで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...足柄山の山姥(やまうば)よりこれは生やさしい山中生活ではない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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