...こせこせした日本人に嫌気(いやけ)がさし...
海野十三 「火薬船」
...おかみさんの店の焼跡(やけあと)から...
海野十三 「一坪館」
...赤坂(あかさか)から青山の通りをぬけ――そこらはみんなむざんな焼跡(やけあと)だった――それから渋谷(しぶや)へ出た...
海野十三 「一坪館」
...いつとはなく意識がぼやけて行った...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...谷間の闇を越して向うの山の襞(ひだ)へぼやけたスポット・ライトを二つダブらせながらサッと当って...
大阪圭吉 「白妖」
...「どうだね」客は五十前後の顔の赧(あか)黒く脂(あぶら)やけにやけた...
田中貢太郎 「文妖伝」
...………」「電話もそうやけど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そやよってに、気の毒やけど、あたしの立ち場も考えて貰わんと、………」幸子は雪子を可哀(かわい)そうに思う一方に、ややともすると自分が雪子を家庭教師代りにしていると云う批難があるのに、反抗する気分も強かった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...云うてはるねん」「それもそうやけど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...普通の京都人とは違いますやろうな」「東京の土地は厭やけど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...やけになって何を云うか分らないから...
夏目漱石 「野分」
...頸筋(くびすじ)の汗をやけに拭いております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少しばかりの火傷(やけど)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして肩へかけての大火傷(おほやけど)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もらすと下で火夫がやけどするのだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その焦点のぼやけた視野のなかで...
山本周五郎 「竹柏記」
...やけどしたの』『あゝ』...
横瀬夜雨 「五葉の松」
...総髪(そうはつ)の毛が寝くたれて、にきびだらけの顔の脂肪(あぶら)にこびりつき、二日酔いの赤い目を、渋そうにしばたたいたかれの顔は、けだし女性に好意をもたれる顔でなく、いかにも手のつけられない都会の青年武士が、恋と慾の幻滅で、やけのやん八、どうでもなれという顔だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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