...画面の野呂の顔がしだいにふやけて...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...あれはたしかにやけた...
田山録弥 「島の唄」
...春への導火線とならう×欠食の胃袋が手をつなげとけしかける!◆二月一日発行『川柳人』二五六号春近し鶴 彬1本投げ出す網窓の外の鳥影2種籾も喰べつくした春の田の雪3花の東京の亀戸よ娘っこは年貢うらめしの鼠泣きよ4朝の霜柱ふんでしもやけの耳であぶれきいてくる5踏みにじられた芝よ春を団結の歌でうづめろ!註・亀戸は...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...それが今年の凶作で急に焼木杭(やけぼっくい)に火がついた形である...
寺田寅彦 「新春偶語」
...薄くぼやけながら...
豊島与志雄 「守宮」
...やけに大きな奉加帳(ほうがちょう)を腰にブラ下げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...自暴(やけ)よりほかにないではありませんか...
中里介山 「大菩薩峠」
...自暴(やけ)でこめていた櫓(ろ)の力を抜きますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...でなければ叔父を相手取って公沙汰(おおやけざた)にするか...
夏目漱石 「こころ」
...自棄(やけ)半分川へ投げこまないものでもありません...
野村胡堂 「悪人の娘」
...ああいう男は」みさをがやけにその男のことをほめるので...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...ひどく火傷(やけど)してるようだな...
平林初之輔 「祭の夜」
...おおやけになりますな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...白つちやけて見えるだけです...
三好十郎 「肌の匂い」
...ふれるには何か火燒(やけど)をしさうでならなかつた...
室生犀星 「巷の子」
...公(おおやけ)の助けをば仰ぐべからずとのことなりき...
森鴎外 「舞姫」
...七 基本的人権くうしゅうでやけたところへ行ってごらんなさい...
文部省 「あたらしい憲法のはなし」
...汐風(しおかぜ)や陽やけのためではなく...
山本周五郎 「さぶ」
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