...……急(きふ)ごしらへの油(あぶら)の足(た)りない白(しら)ちやけた提灯(ちやうちん)一具(ひとつ)に...
泉鏡太郎 「十六夜」
...夜警當番(やけいたうばん)がすぐ窓(まど)の前(まへ)を觸(ふ)れて通(とほ)つた...
泉鏡太郎 「十六夜」
...にやけた男が提琴をひいている...
上村松園 「余齢初旅」
...しからばもはや鞄が深夜(しんや)の焼跡(やけあと)をうろつこうと...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...薄暗くぼやけて見える...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...やけになつて追及すると...
武田麟太郎 「現代詩」
...やけ酒を飲んでいたのです...
太宰治 「惜別」
...禿(は)げてる脳天は日にやけ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は自棄(やけ)になって弁解をしながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やけに阿弥陀(あみだ)となる...
夏目漱石 「草枕」
...輝やける色さえも月に似ている...
夏目漱石 「幻影の盾」
...衣の肩は陽(ひ)にやけ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...頸筋(くびすぢ)の汗をやけに拭いて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ホウえらい霜やけやなあ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...本を読みすぎて目がぼやけ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...やけくそに落ちついて答えました...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...……日にやけた、小さな顔に、刻みつけたような、深い皺(しわ)があらわれ、僅かな時間でその眼も頬もぐっと落ちくぼんだようにみえた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...自暴(やけ)に薪(まき)を投げこんだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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