...それぢやから、僕の雜誌も出さへすれば隨分見込みがあるのぢや...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ゴソゴソ匍(は)ってゆく音を聞きましたものやから...
海野十三 「蠅男」
...「さっきもね、初やから、お嬢さんは存外人に恥かしがらない方だとかなんとか言ってからかわれたんでしょう...
鈴木三重吉 「千鳥」
...本堂の修繕さへ出来ればそれでいいのぢやからな...
薄田泣菫 「茶話」
...家の族(やから)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...「今やからあんたはんに言いますけど...
近松秋江 「霜凍る宵」
...尋常のやからでないことはわかっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを誤解せしめんとする浮浪のやからを憤っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...金茶や木口の輩(やから)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...みんな婆やから聞いてよ」と婆さんを見て笑い崩れる...
夏目漱石 「琴のそら音」
...悪魔も人間もとんと変りがないのぢやから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...紙は紙やからのおあてがいなのですって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わしもあぶないと思つたが知らんことやから...
室生犀星 「京洛日記」
...黄巾賊の輩(やから)のために...
吉川英治 「三国志」
...ここへ馳(は)せ参じるやからが連日絶えず...
吉川英治 「私本太平記」
...今日を待っていた輩(やから)でおざる」と...
吉川英治 「私本太平記」
...故郷(くに)の家族(やから)をたのんでおくぞよ」彼はついに郎党たちともここで別れた...
吉川英治 「私本太平記」
...不逞闘争の輩(やから)をや――じゃ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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