...轟然たる音響もろとも風を切ってぱっと外にとびだした軽快な一台の艦載飛行機! それこそ柳下空曹長の操縦する一号機であった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...魚がそのえさもろとも通信文を胃ぶくろにおさめるよう...
海野十三 「海底大陸」
...その精巧を盡したる武具もろともに彼を燒き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ある時は板橋の吹き飛ばされたのも知らず患者もろとも溝にはまる...
永井隆 「長崎の鐘」
...死なばもろともさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...去(い)つてしまつた海のことさあ太陽もろとも去(い)つてしまつた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...轟音もろとも船は転覆する...
原民喜 「火の唇」
...十三人の腰元が乗物もろとも煙のように消えうせてしまった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一夜で礎もろとも崩し去りました...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...「おおきに」の声もろとも...
古川緑波 「色町洋食」
...屑籠もろとも矢庭に其処へひっくり返して小さな動物を蹴ちらかした...
細井和喜蔵 「モルモット」
...「それツ!」といふAの懸声もろともに...
牧野信一 「雪景色」
...その信念もろともに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...足場板もろともドツクの底に墜落して...
吉川英治 「折々の記」
...かれらはなにをしているのか!いそぎにいそいで、小太郎山(こたろうざん)から疾駆(しっく)してくるとちゅうで、馬もろとも、血を吐(は)いてぶったおれたのか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...草むらの落し穴へ馬もろとも顛落(てんらく)した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...飯粒と猫ある屋敷で、人に求められるまま、小姓の前髪の結び目に、一粒(つぶ)の米粒をつけ置き、大刀を大上段に振りかぶって、掛声もろとも、見事米粒だけ真二つに切り割って見せたという話も、武蔵のことである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...灌木の枝や萱の穂もろとも...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索