...傾き掛った身代を首尾よく盛返(もりかえ)した...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...いかんとなれば冬の雪はいかほどつもりても凝凍(こほりかたまる)ことなく...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...革鞄と毛布と蝙蝠傘(こうもりがさ)とを両手一ぱいにかかえて狭き梯子を上って甲板に上がれば既に船は桟橋(さんばし)へ着きていたり...
寺田寅彦 「東上記」
...お前に不足を言われるところはねえつもりだ...
徳田秋声 「新世帯」
...彼女は洋傘(こうもり)を杖(つえ)について海松色(みるいろ)の絹天(きぬてん)の肩掛(かたかけ)をかけ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...小手にかざしたつもりらしい...
外村繁 「澪標」
...「どうするつもりですか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あるいは他の男どもがはいってゆくのを見るつもりか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あつしは皆んな知つてゐるつもりだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分は出来るだけ冷静に観察するつもりであるが...
久生十蘭 「黒い手帳」
...あたし機関銃の前へ飛びだして行ってやるつもりよ...
久生十蘭 「だいこん」
...これならどこから突つかれても金城鉄壁というところまでやったつもりだったが...
久生十蘭 「蝶の絵」
...なにとぞそのおつもりで御一読を願いたいのであります...
穂積重遠 「法窓夜話」
...もつといい題を考へておくつもりだが...
堀辰雄 「ランプの下で」
...そのつもりだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...おたずねするつもりではいるのですが」「是非とも...
山本周五郎 「新潮記」
...この物騷な本能を丁重に見まもり合ふやうにしなければいけないと思ひます...
吉川英治 「折々の記」
...近頃の若者などには負けぬつもりだ...
吉川英治 「三国志」
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