...明日(みょうにち)南の馬場(ばば)へ赴(おもむ)き...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...おもむろに暮色を加えて行く...
芥川龍之介 「尾生の信」
...我乍ら鋭い錐で胸をもむ様な...
石川啄木 「菊池君」
...市の助役がそのスッポン料理におもむくのと同じぐらいがつがつした食欲でその黒パンの皮に取りつくのかもしれない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...四・五・六がおもむろに口を開いた...
高見順 「いやな感じ」
...コスモもコスマもむちゅうでした...
豊島与志雄 「活人形」
...と言うよりもむしろ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小生は森先生の手紙に対し種々考を述べ置候が要するにただ今京都を去る事は出来兼ね候趣(おもむき)返事いたし...
永井荷風 「書かでもの記」
...おもむろにこの寝台へ近づいてみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...爾(なんじ)も玄奘に従うて西方に赴(おもむ)け...
中島敦 「悟浄出世」
...それが夕暮の靄(もや)に融(と)け込んで行く趣(おもむき)なども忘れる事ができない...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...いづれに團扇のあげがたきお蘭が一人氣をもむ事もありし...
一葉 「暗夜」
...とぐろを巻いた長い身体が徐(おもむ)ろにひっぱりこまれて...
本庄陸男 「石狩川」
...この作品ではこれまでのものとは稍おもむきを変へて...
牧野信一 「浪曼的月評」
...牙に大毒あるもむやみに人を噛まず...
南方熊楠 「十二支考」
...おもむろに来るべきものを待つ気持ちに立ち還った...
横光利一 「旅愁」
...こなたを傍目(わきめ)に見捨てて赴(おもむ)く態に見えますものの...
吉川英治 「上杉謙信」
...龍太郎(りゅうたろう)もむッとして...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索