...ランタアンは烈しい風の為に徐(おもむ)ろに空中に動いていた...
芥川竜之介 「歯車」
...あなたはサミユル先生」隊長がおどろいたのもむりではない...
海野十三 「怪星ガン」
...おもむろに立ちあがり...
太宰治 「逆行」
...そしておもむろに...
種田山頭火 「行乞記」
...聖地巡礼のためまずエルサレムにおもむき...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...少しく言を費やすのもむだではあるまい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...五 金は公証人よりもむしろ森に託すべし読者は長い説明を待つまでもなく既に了解したであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日本の画家にして北斎の如くその筆勢の赴(おもむ)く処...
永井荷風 「江戸芸術論」
...まず男伊達(だて)の趣(おもむき)を備えた人である...
新渡戸稲造 「自警録」
...もはやすがたも顔もむきだしのまま家光を追って奥の奥...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...そのなかには芋虫(いもむし)の幼虫が包まれているんだと思うと...
堀辰雄 「美しい村」
...白鳥よりもむね柔らかし海の波はうごけども君がうごく姿に似ずわが骨の髄はいたむ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...なんともつかずいかがわしいおもむきをおびた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...それは気もむしゃむしゃするのだろうからよく劬(いたわ)って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼氏は徐(おもむ)ろにポケットから取り出したダンヒルのパイプに...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...おもむろにあたりを眺めやって...
山本周五郎 「似而非物語」
...芋虫(いもむし)のように渓谷(けいこく)へころげ落ちた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...それは金堂の本尊よりもむしろ強い感銘をわたくしに与へた...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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