...尤もむさくるしき室の一ならむ...
石川啄木 「閑天地」
...徐(おもむろ)に廻廊を進みて...
泉鏡花 「海神別荘」
...いったい宗教の生命は「語るよりもむしろ歩むところにある」のです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...おもむろにファンティーヌの寝台の方へ歩いて行った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...徐(おもむ)ろに歩んでいた竜之助が...
中里介山 「大菩薩峠」
...何もむつかしいことはない...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...どことなく趣(おもむき)があるが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...彼におもむく患者は...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...殊にこの紀行を見ると毎日西瓜何銭という記事があるのを見てこの記者の西瓜好きなるに驚いたというよりもむしろ西瓜好きなる余自身は三尺の垂涎(すいえん)を禁ずる事が出来なかった...
正岡子規 「徒歩旅行を読む」
...『何(ど)うかして芋蟲(いもむし)を怒(おこり)ッぽくしない工夫(くふう)はないものかしら』『今(いま)に習慣(しうくわん)で何(なん)ともないやうになつて了(しま)う』と云(い)つて芋蟲(いもむし)は...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...二人ともむしろそれをうれしいニュースと考えていたので...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...源氏の姫君の乳母として明石へ赴(おもむ)くことの交渉を始めさせた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...貞節を尽候趣聞召(つくしそろおもむききこしめ)され...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...いつもむらむらと起る外界との闘争慾が...
横光利一 「上海」
...思い出してもむしゃくしゃすらあ」「だから親分...
吉川英治 「剣難女難」
...虎牢関(ころうかん)の固めにおもむいたのである...
吉川英治 「三国志」
...彼はふたたび南方の制覇におもむいた...
吉川英治 「三国志」
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