...鶏冠(とさか)の海にしているのだった...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...尾羽根(おばね)や鶏冠(とさか)をすり合せながら...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...鶏冠(とさか)の焼いたのが一とうのごちそうでした...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...そして鶏冠(とさか)から眼のあたりにかけて...
梅崎春生 「黄色い日日」
...白い羽と赤い鶏冠(とさか)をもった矮鶏(ちゃぼ)の絵が描いてあった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...額(ひたい)にはくれないの鶏冠(とさか)も呆(あき)れるじゃないか...
太宰治 「新釈諸国噺」
...黒い鶏冠を持った怪鳥――「だからワトソン――」とホームズが突然口を開く...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...鶏冠(とさか)のように梳き上げた前髪や...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それをまた右にしては鶏冠山(けいかんざん)...
中里介山 「大菩薩峠」
...朱の色は砒素の蒸気によって本統に鶏冠石が生まれて来ているのかもしれない...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...両人を鶏冠山(けいかんざん)の上まで連れて行って...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...鶏冠を半分以上も剃り落してあるので...
久生十蘭 「春の山」
...それからいくつもの真っ白い鶏冠のような山巓(さんてん)が...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...紫巾を戴くとは鶏冠...
南方熊楠 「十二支考」
...それからコックス・コーム(鶏冠)はきざにしゃれる奴の蔑称(べっしょう)で雄鶏が冠を聳(そばだ)てて威張り歩くに象(かたど)ったものだ...
南方熊楠 「十二支考」
...海の霧旅順の山にひろがれば虚空にありぬ白玉(はくぎよく)の塔霧しろく鶏冠山をかき消しぬ軍(いくさ)のけぶり匍ひし世のごと咽(むせ)びつつ杜鵑(とけん)昼啼きこだましぬ鶏冠山のくづれたる廊(らう)かなしみて鶏冠山を下(くだ)りきぬ勝つこともまた傷ましきかな荒き霧旅順の口の岩かどを真白く消して我船を吹く伊藤眞吉...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...山城の国鶏冠井(かえで)の法華堂(ほっけどう)にかくれ...
吉川英治 「私本太平記」
...鶏冠(とさか)に真っ赤に血を注いで戦いを挑み...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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