...新らしき声のもはや響かずなった時...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...工場的手工業ももはやそれに應ずることが出來なくなつた...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...もし一両日が間に御送金なくばもはやあなたとは談(はな)しはしない...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...我々がかくして後に眞であると理解したことについてもはや疑ひ得ないやうにするといふ點において...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...もはや半分以上魂の抜けたものになるのは実際止み難い事である...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...もはや疑いもない事実である...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もはや楽しみを覚えなくなっている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」そこにはもはや...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もはやどこもひっそりとしてる別荘地の方へはいり...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...ここに於て、駒井はこの島に、自分たちよりも先住者が少なくも一人はいたことを知り、島の面積、風土のなお知らざるところをも聞き知り、もはや、これ以上には人類は住んでいないことなどをも知りましたが、個人として、この異人氏の身辺経歴等を知りたいとつとめたが、容易にそれを語りません...
中里介山 「大菩薩峠」
...もはや、行きつくところまで行った風景でもある...
林芙美子 「魚の序文」
...もはや少しの自惚(うぬぼれ)もなかったが...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...何ともはやむづかしいセリフの連続で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もはや自分一人になる...
松濤明 「春の遠山入り」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...もはやよい年でござるが...
吉川英治 「新書太閤記」
...正直、一刻もはやく、弟信孝にもおくれぬよう、中国の戦陣に立ちたい武者心が逸(はや)り立つのみであります――と...
吉川英治 「新書太閤記」
...もはやこの世のお方ではありませぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
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