...もの静かな幸福に溢れてゐる...
芥川龍之介 「あばばばば」
...しかし大体僕の母は如何にももの静かな狂人だった...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...そのもの静かな森の路をもの静かにゆきちがった...
芥川龍之介 「日光小品」
...もの静かな老嬢は...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...けれども、お姫さまは、もの静かな、考え深い娘(むすめ)でした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...このお姫さまは、もともと、もの静かで、考え深いたちでしたが、今では、それがもっともっとひどくなりました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...そうすると今までもの静かであった四辺が俄(にわか)に騒々しいような気がして...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...魚どもの静かな客間をのぞく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ねえ……キリスト教徒の残忍な軋轢……私はあなたがいつもイギリスの牧師管区を取り戻すのを望んでいられたと思いますよ」「わしは宿屋へ戻りますじゃ」と坊さんはもの静かに言った...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...オットーはいつもの静かな落着いた歩き方でやって来た...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いつもの静かな調子で云った...
豊島与志雄 「立枯れ」
...然しそれは、もの静かな秋で、支那第一と解すべきであろうか、或は好晴な日が続く故と解すべきであろうか...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...一座の人々は話をしながらもの静かに食べているが...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...これなどもその一つで恋人の訪問をもの静かに美しく描くものである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...」男はもの静かに言った...
堀辰雄 「曠野」
...栗色(くりいろ)の髪の若い女が何やらもの静かに話しかける度毎(たびごと)に...
堀辰雄 「旅の絵」
...表面だけはいかにももの静かな様子を佯っていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...いつもの静かな口ぶりで...
山本周五郎 「山彦乙女」
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