...ものものしくおじぎをしてみせるのでした...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...ものものしく暗い...
太宰治 「故郷」
...ひどくものものしく...
太宰治 「新樹の言葉」
...私の顔はものものしく...
太宰治 「美少女」
...その顔は急にものものしくしかつめらしくなったが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ぼくの満足するような処置をとってもらわなくちゃ!」わたしはものものしくフェルフィーチキンのほうへ振り向いて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...夫の方が一歩前へ出てものものしく初対面の口上を述べ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ものものしく結ひあげない...
長谷川時雨 「下町娘」
...ものものしくもいかめしい有様であった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...銃剣ものものしく...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...と云っても別にものものしくはせず...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...彼の蒲団ばかりがものものしく干してあつた...
牧野信一 「眠い一日」
...ものものしく身拵えをして...
山本周五郎 「山彦乙女」
...ものものしく立ちならんで...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...車馬の行装ものものしく公然と...
吉川英治 「三国志」
...張飛などの名がものものしく鳴り響いていますが...
吉川英治 「三国志」
...そのまにものものしくおどり込んできた原士と天堂ら三人組は竹屋卿の前後をグルリと取巻いて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この三草山の向う側――西の麓にものものしく塁を築いています...
吉川英治 「源頼朝」
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