例文・使い方一覧でみる「ものの見事に」の意味

...科学する心せっかく骨を折って設計した地下戦車第一号が、ものの見事に、失敗の作となってしまったので、岡部一郎の落胆（らくたん）は、非常に大きかった...
海野十三「未来の地下戦車長」

...鍬打ち込まぬ方寸の土も無くものの見事に掘り返し... 鍬打ち込まぬ方寸の土も無くものの見事に掘り返しの読み方
太宰治「新釈諸国噺」

...ものの見事に通人の資格あらむ乎... ものの見事に通人の資格あらむ乎の読み方
太宰治「人物に就いて」

...ものの見事に横顔のお写真... ものの見事に横顔のお写真の読み方
太宰治「如是我聞」

...ものの見事に背徳漢かも知れない... ものの見事に背徳漢かも知れないの読み方
太宰治「火の鳥」

...それをものの見事に盗み取った... それをものの見事に盗み取ったの読み方
富ノ沢麟太郎「あめんちあ」

...生胴（いきどう）をものの見事にやられたと甲州から来た人の専（もっぱ）らの噂（うわさ）でござりまする」「やれやれ年寄の巡礼が... 生胴をものの見事にやられたと甲州から来た人の専らの噂でござりまする」「やれやれ年寄の巡礼がの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...「ものの見事に出し投げを食った... 「ものの見事に出し投げを食ったの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...ものの見事に射殺（いころ）して苦しうない... ものの見事に射殺して苦しうないの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...ものの見事に破れて... ものの見事に破れての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...ものの見事に引っくり返ります... ものの見事に引っくり返りますの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...ものの見事に踊つてのけて... ものの見事に踊つてのけての読み方
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳「ディカーニカ近郷夜話　後篇」

...それがものの見事に咲いていた... それがものの見事に咲いていたの読み方
堀辰雄「花を持てる女」

...この抒情的な画題に対していだいている僕たちの観念がものの見事に粉砕せられてしまっているのだ...
堀辰雄「大和路・信濃路」

...実（げ）にもものの見事に滑るが如くに駆け降りたのである... 実にもものの見事に滑るが如くに駆け降りたのであるの読み方
牧野信一「酒盗人」

...世にもだらしなく呆気なくものの見事に承諾するのやむなきに至らされてしまって...
正岡容「小説　圓朝」

...併せて重信をしていよいよ磯貝を信用しないではおかないような口吻を――またしてもまた圓朝は一石三鳥の実をものの見事に挙げている...
正岡容「我が圓朝研究」

...「負けた！　ものの見事に敗北したわ... 「負けた！　ものの見事に敗北したわの読み方
吉川英治「私本太平記」

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