...どうしても切腹に取りかかるもののふの作法とよりほかは受取ることができないので...
中里介山 「大菩薩峠」
...古書に、物部を、もののふと読み、後世に、武士のことを「もののふ」というようになったのは、物部氏の呼び方から始まったものであると書いてある...
蜷川新 「天皇」
...骨細男とはいえ武夫(もののふ)じゃ...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...武士(もののふ)の矢並(やなみ)つくろふ小手の上に霰(あられ)たばしる那須の篠原(しのはら)という歌は万口(ばんこう)一斉(いっせい)に歎賞(たんしょう)するように聞き候えば今更(いまさら)取りいでていわでものことながらなお御気(おき)のつかれざることもやと存(ぞんじ)候まま一応申上(もうしあげ)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...幾たびそれが羊の群れを鎧を着た軍勢に・葦や竹の影を槍や刀をかついだ武士(もののふ)に・味方を敵に・白十字を赤十字に・変えたことか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もののふとあるものは誰しもご馬前の死をこそねがえ...
山本周五郎 「死處」
...あっぱれもののふに育てあげるのが親の役目です...
山本周五郎 「日本婦道記」
...三人の子たちが人にすぐれたもののふに成って...
山本周五郎 「日本婦道記」
...海道一のもののふといわれた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...恥なき武士(もののふ)の死に方せよや」廻廊に出て...
吉川英治 「新書太閤記」
...もののふの鉄石心とは...
吉川英治 「新書太閤記」
...あわれもののふとは見なかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...法を度外しては一藩の政治もなりませぬぞ』『もののふの心を知らぬお言葉...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...従(つ)いてゆける気がします」「もののふの戦よりも...
吉川英治 「親鸞」
...うかばれない武士(もののふ)たちの亡魂が...
吉川英治 「親鸞」
...清水長左衛門宗治殿という武士(もののふ)は...
吉川英治 「茶漬三略」
...二十歳(はたち)ばかりの多感な武夫(もののふ)は...
吉川英治 「源頼朝」
...武士(もののふ)でも日本人でもないでしょ」「ウム...
吉川英治 「宮本武蔵」
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