...いらいらしかけていた神経のもどかしい感じがさらにつのるのを覚えた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...私は自分ながらもどかしい程の廻り道をしなければならぬ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...園にはもどかしいほどに...
有島武郎 「星座」
...もどかしいというよりは...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...なぜ名前だけでも聞いて置かなかつたらうと思ふともどかしい...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...もどかしいなア、チッバルトを殺(ころ)しをった彼奴(あいつ)の肉體(からだ)をば掻毟(かきむし)って、懷(なつか)しい/\從兄(いとこ)への此(この)眞情(まごゝろ)を見(み)することも出來(でき)ぬか!カピ妻方法(てだて)は自身(じしん)で工夫(くふう)しやれ、使者(つかひ)は予(わし)が搜(さが)しませう...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...そのもどかしい道を進んで行った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...相手の返事がさももどかしいといった焦(じ)り焦(じ)りした樣子で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...もどかしい思いのうちに...
豊島与志雄 「野ざらし」
...もどかしいことはこの上なしですけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...針をさし換える隙(ひま)がもどかしいように...
中里介山 「大菩薩峠」
...姉の手前を兼ねた三日の間はもどかしい齒痒い時間であつた...
長塚節 「開業醫」
...それがどうにももどかしいような気がするので...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...その恢復へのもどかしいような一歩一歩は...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...耕一などはあんまりもどかしいもんですから空へ向いて...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...むやみに切ないようなもどかしいような気持で...
山本周五郎 「寒橋」
...見る人ごとに顔を知らぬもどかしい感じがつづいた...
横光利一 「旅愁」
...草鞋(わらじ)を解いて上衣(うわぎ)を脱(と)る間さえもどかしいほど酔いが廻っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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