...もどかしいともつかず...
芥川龍之介 「妖婆」
...どう見直して見てもはっきりした事はもどかしいほどわからなかった...
有島武郎 「或る女」
...こうして私にとって情けないもどかしい時間が三十分も過ぎたころだったろう...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...實にもどかしいもので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...」と云ったような一種もどかしいような一種くすぐったいような心持ちがおどんでいた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...行列はもどかしいほどゆっくりと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そのもどかしい一日をおちやんは元気よくお友達と遊んでゐた...
中勘助 「銀の匙」
...もどかしい気持ちが糸のやうにもつれ...
林芙美子 「浮雲」
...私はものが云へないからもどかしい...
原民喜 「童話」
...頁を繰るのももどかしいようにして...
久生十蘭 「金狼」
...それがどうにももどかしいような気がするので...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...嘉助などはあんまりもどかしいもんですから...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...時代ばなれのしたラジオの乱脈はもどかしい...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...もどかしい云いまわしが多かったけれど...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...もどかしいような顔もしなかったし...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...見る人ごとに顔を知らぬもどかしい感じがつづいた...
横光利一 「旅愁」
...もどかしいと思ったのか...
吉川英治 「私本太平記」
...自分で自分がもどかしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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