...もとよりかれこれ異存のある筈(はず)はありませんが...
泉鏡花 「婦系図」
...公認教はもとより政教分離の主義にもとづくものなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...もとよりそれ以上中を覗き込む事は出來ない...
鈴木三重吉 「女の子」
...夢にあらわれた人物の名前はもとより...
アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce 妹尾韶夫訳 「マカーガー峽谷の秘密」
...一方において不自然なる需用を生ずるときには一方においてこれに供せんために不自然なる供給を生ずるはもとより論をまたず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...武男は一年後の今のかえってもとよりも母に遠ざかれるを憾(うら)みて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...もとより自分の目的は...
中里介山 「大菩薩峠」
...三下奴の仕合せはもとよりのこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...もとより酒席の出來事であり...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...もとより容れられないので...
服部之総 「尊攘戦略史」
...もとより路などあろう筈(はず)のないことは...
本庄陸男 「石狩川」
...これはもとより行き過ぎたのであるが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...もとより生産は有田が中心でありましたから「有田焼」の名でも聞えました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...もとより刀鍛冶とは名のらず...
吉川英治 「私本太平記」
...この地星(ちさつせい)(まがつぼし)はもとより庶民の土(ど)を藉(か)りて住み...
吉川英治 「新・水滸伝」
...もとより仰山な輿(こし)など好まれる人ではなかった...
吉川英治 「親鸞」
...もとよりこの際、特権階級の「特権」は全部剥奪されたわけでない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...もとより仏祖の大用現前は単に言語によるのみでなく...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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