...兵員は?もともと一小隊しか居なかった兵員は...
海野十三 「空襲葬送曲」
...もともと四人ではなくて...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...もともとそんな政策の意味が含められて勧奨された道徳ですから...
太宰治 「惜別」
...お前のいうのん聞いてみたらもともと綿貫いう奴から起ったことで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...郷里の素封家である秋本は、トルストイやガンジーの崇拝者で、何か文学に関する著述もあったが、もともと歌人で、数ある葉子の歌をいつでも出版できるように整理してくれたのも彼であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...ヴェリチャーニノフがもともと來訪するつもりはなかったということ――それはもちろん有難かったが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...もともと、黒ん坊にされたのは承知のことであって、道庵先生に見破られたために、その化けの皮を被(かぶ)り切れなかったのは米友の罪でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...もともとお蔵屋敷の侍(もの)といえば...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...もともと手続きじゃないと異議を申されるかもしれませんが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...――もともとそれらは私たちがつくった成人(おとな)用の御面なので...
牧野信一 「鬼涙村」
...もともと宗教的内面性とのつながりに於て見出され...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...いや、もともと、高い山の中で生れた子でね、わしが北海道の奥の高原に入りこんで、あの辺の林を見ていた時分――そこでまあ、生れて、育ってこれの母親は、そこでまあ死んだが――そういうわけかね、むやみと高い所が好きだ...
三好十郎 「樹氷」
...もともと頭がよくないのでございますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もともと企まれたことである...
山本周五郎 「いさましい話」
...もともと、平家物語といふものは、日本の古典として、源氏物語と共に、有名なものであります...
吉川英治 「折々の記」
...もともと、彼はそう飲み手ではない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――そしてその奇妙な一瞬が、すべての人間の頭脳を、風のように掠め去ったとたんに、誰ともなく、わっと、喝采のあらしを捲き起し、つづいて、「万歳っ」と、どなった者があったかと思うと、負けない気で、また、何者かが、「新皇、万歳っ」と、さけび、もう次には、「わが君、万歳」と杯をもって、起ち上がる者があったり――「相馬の御子は、もともと、正しい帝血をひいておられるのだ...
吉川英治 「平の将門」
...もともと先生の芸術について適切な評論をなし得ようとは思っていなかったから...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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