...丁度猫が鼠をもてあそぶように...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...天をもてあそぶけれども...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...わたしは子供が指でもてあそぶ木片れのそれにいくらか似た...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あらしが小舟をもてあそぶに異ならん...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...線香花火夏の夜に小庭の縁台で子供らのもてあそぶ線香花火にはおとなの自分にも強い誘惑を感じる...
寺田寅彦 「備忘録」
...そういうものをもてあそぶ連中や...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...扁平な白い錠剤をもてあそぶのは...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...煙草をもてあそぶことが多くなった...
豊島与志雄 「化生のもの」
...子供がナイフをもてあそぶように女は自分の美をもてあそぶ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ズウズウ弁をもてあそぶタレントは日本人の三分の二を笑わせるとともに三分の一のファンを失っていることに気がつかないのだろうか...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ああ なにといふ戀しさなるぞこの青ざめた死靈にすがりつきてもてあそぶ夜風にふかれ猫柳のかげを暗くさまよふよ そは墓場のやさしい歌ごゑです...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...すぐ見せてやる」船長がおどけて薬きょうを不安げにもてあそぶものだから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...閑人が往々棋(ご)を囲みかるたをもてあそぶゆえんである...
森鴎外 「なかじきり」
...いわゆる女子供のもてあそぶそれではなかった...
山川方夫 「菊」
...ばら銭をもてあそぶ...
山中貞雄 「森の石松」
...そういう少数の中だけでもてあそぶ真理なら...
吉川英治 「三国志」
...智をもてあそぶとも...
吉川英治 「三国志」
...孤独をもてあそぶかのように...
吉川英治 「私本太平記」
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