...――「では何處(どこ)へでもつれて行(い)つて下(くだ)さい...
芥川龍之介 「藪の中」
...孫だと云ふ五歳の女の子をもつれてた...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...赤くもつれ合ったゴカイは...
梅崎春生 「魚の餌」
...お供もつれないで...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
......
高村光太郎 「智恵子抄」
...煙草(たばこ)の煙のようにもつれていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...下生えの馬酔木の小枝にまで霧藻がもつれ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...もつれつつからまりにつつ...
萩原朔太郎 「月蝕皆既」
...お前達もつれてヲダハラをたつとしようかな――トンネルが随分沢山あるぜえ! 熱海の道よりは少し陰気だけれど……山北に行くと機関車を後先きにくつつけたと思つた...
牧野信一 「冬の風鈴」
...」「ああだからお父さんはぼくをつれてカムパネルラのうちへもつれて行つたよ...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...舌がもつれて言葉がよくわからなかった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...船中でのごたごたや人事のもつれなど今は吹き散ってしまい...
横光利一 「旅愁」
...うるさい日日のもつれも生じる惧れなきにしも非ずと思われる...
横光利一 「旅愁」
...二日二晩の評定に大論争がもつれていた...
吉川英治 「三国志」
...その果てが、もつれに一そう、もつれを深め、相互、「かくては埒(らち)もあかじ」とばかり、ついに陸奥(みちのく)の火の手になったものだという...
吉川英治 「私本太平記」
...帝位の争いに連枝(れんし)連枝がもつれ合ッた結果...
吉川英治 「私本太平記」
...もつれあって歩いていた...
吉川英治 「私本太平記」
...舌ももつれるほどな狼狽につつまれた...
吉川英治 「新書太閤記」
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