...野心家西山と空想家柿江とはもつれあってもう往来に出ているらしかった...
有島武郎 「星座」
...もつれ合っていた...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...舌がもつれて意味がとれぬ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...同じようなきたない浮浪児を十五六人もつれて帰って来ました...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...」言葉の奇妙「舌もつれる...
太宰治 「もの思う葦」
...同時にもつれあっていた黒い渦巻が眼の前に倒れた...
田中貢太郎 「春心」
...・てふてふひらひらおなかがすいた・けふは水ばかりのむ風のふくわたしの胡瓜の花へもてふてふ花にもあいたかてふてふもつれつつ・障子ひらけば竹に雀の前景がある・むしあつく蟻は獲物をだいてゐる・ひとりでたべるとうがらしがからい・萱の穂も風が畳をふきぬける・どなた元(マヽ)気で夏畑の人や虫や・ひらくより蝶が花のうへ……………(これは酔線なり...
種田山頭火 「行乞記」
...他女(あだしおんな)と摺(す)れつもつれつして歩くところを見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...舌もつれする風に――ご...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...糸のやうにもつれあひつつ...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...蓆(むしろ)の破片ともつれつ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...もつれ毛が顎(あご)の下に渡してある白い紐の下からはみ出し...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...何となく花やかな翼に胸先きで撫でられでもするやうな悩ましさともつれて...
牧野信一 「山を越えて」
...感情がもつれるとでもいふのか...
牧野信一 「浪曼的月評」
...とうとう酒気が絶れると舌がもつれ...
正岡容 「わが寄席青春録」
...定(きま)って相互のもつれは論理と心理の判断のつかぬ分れ目で行われ...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...帝位の争いに連枝(れんし)連枝がもつれ合ッた結果...
吉川英治 「私本太平記」
...人と人はもつれあい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索