...……小町 (興奮(こうふん)しながら)では誰でもつれて行って下さい...
芥川龍之介 「二人小町」
...まだ何となく胸のもつれが取れないので...
岩野泡鳴 「耽溺」
...顔の前で、四本の手が、めまぐるしく、もつれ合った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...外人に賣りつけた立派な洋犬を何匹もつれてきてゐた犬屋が...
小穴隆一 「二つの繪」
...巧みにもつれ合いつなぎ合っている...
大杉栄 「鎖工場」
...と言った言葉もすこし舌がもつれて明瞭には響かなかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...まだ舌がもつれる風で...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...際限もなくもつれつからみつして...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...敏子と坂田との間にも何か感情上のもつれがあったらしく...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...本当はやはり孫悟空も八戒もつれずに...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...主人の勝藏と内儀のお元もつれて來ると有難いが――」「親分...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...話がもつれて席を外した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...池田さんは今苦しいの、わかれ話が起って、もつれていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...機關車の方で聲がする、聲がもつれる、風が吹く...
三好達治 「霾」
...二つの青白い鬼火がもつれ合って行くのがホンノリと見えたように思いました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...もつれ合っている時でした...
吉川英治 「江戸三国志」
...老父もつれてご一同とともに」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ちょっと感情のもつれが露骨になりかけた...
吉川英治 「平の将門」
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