...もつれ髪(がみ)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...」私は、舌がもつれて、はっきり、うまく言えなかった...
太宰治 「新樹の言葉」
...少し舌のもつれるような低音(バス)で尻下(しりさ)がりのアクセントで呼びありくのであった...
寺田寅彦 「物売りの声」
...それが一塊にもつれ合って...
豊島与志雄 「春の幻」
...三十年近くもつれ添つた亭主の性惡を知り拔いてゐるし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この両者はもつれ合っていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...舌のもつれているような語調の声がおこった...
火野葦平 「花と龍」
...彼等の仲間では、すべてががさつで、粗野で、拙劣で、無益で、不調和で、醜悪で、その頭の中には、思想的な混乱と、もつれと、錯雑と、不純が渦を巻いていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...二匹を病院にでもつれて行つて...
村山籌子 「お猫さん」
...とうとう酒気が絶れると舌がもつれ...
正岡容 「わが寄席青春録」
...いつものどこか不自由なもつれるような調子で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...変にもつれの間に入っているようにお思いになったらさぞいやだろうと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...引きずってでもつれてゆく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...友達もつれてゆくし...
山本周五郎 「山彦乙女」
...降る落葉をあびてもつれ合っている...
吉川英治 「江戸三国志」
...その果てが、もつれに一そう、もつれを深め、相互、「かくては埒(らち)もあかじ」とばかり、ついに陸奥(みちのく)の火の手になったものだという...
吉川英治 「私本太平記」
...多年にわたるもつれなので...
吉川英治 「平の将門」
...もつれ糸を整理するように...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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