...ちょうどまた伴(とも)もつれず...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...二人の不思議な感情ももつれ合った...
有島武郎 「或る女」
...くっ強(きょう)な若者(わかもの)を二人もつれて...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...ますますもつれるだけだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...真暗な空間でもつれあって...
江戸川乱歩 「断崖」
...大きな電気のスイッチ板(ばん)があり、曲がりくねったガラスのくだが、もつれあって、部屋の中をはいまわり、大きな机の上には、いろいろなガラスびんがならび、えたいのしれぬ機械があちこちに、すえつけてありました...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...ハンターもつれてゆこう...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...多くのことがらが互にもつれあひからみあふといつたが...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...此奴はかなりもつれたが未だにその真相を知っているものはあるまいから余り好ましくはないが次に一通り経過を書いて置いて見よう...
中里介山 「生前身後の事」
...そのもつれが、両家の結婚によって漸(ようや)く解けることになった...
中村地平 「霧の蕃社」
...お菊は播州の井戸の中ゑ日傘ゑ日傘 日傘はかはい傘ゑ日傘 さしてお客においでかはい傘 日傘は小さい傘小さい傘 さしてあるいておいでお客に 来たならなにあげよう日傘に 赤いふさつけてあげようしやんこしやんこお馬しやんこしやんこお馬ほし草たべに仔馬もつれてしやんこしやんこおいでしやんこしやんこお馬仔馬はおともおとももつれてしやんこしやんこおいで鹿一山で オヒーンヨとなくあのこゑは...
野口雨情 「未刊童謡」
...首へ繩をつけてもつれて來ますよ」八五郎は相變らず宙を飛びます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二つの感情の物凄いもつれである...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...うるさい日日のもつれも生じる惧れなきにしも非ずと思われる...
横光利一 「旅愁」
...この二つの歴史の争いもつれたその接点の歴史だった...
横光利一 「旅愁」
...もつれ合っている時でした...
吉川英治 「江戸三国志」
...おお! ええ! ともつれあう声の乱打(らんう)ち...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その後、小田原へも母と遊びに行ったし、特に父と兄との、もつれ方だの、父の放つ激語の端などで、だんだん察しられていたのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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