...やはり時々足がもつれた...
梅崎春生 「記憶」
...もつれ合う二人は...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...巧みにもつれ合いつなぎ合っている...
大杉栄 「鎖工場」
...名古屋にも浜松にも同人間に何だか感情のもつれがあるらしい...
種田山頭火 「旅日記」
...生活の過程は複雑なもの、また波瀾起伏に富むものであり、多くのことがらがこみ入った関係でからみあい、もつれあい、または摩擦しあい衝突しあい、そうしてその一つ一つの力が強くなったり、弱くなったり、時に顕われ時に隠れたり、あるいは前からのものがなくなって、新しいものが生じたりするのみならず、それらのはたらきあう状態も断えず変化してゆくのであるから、それを一つの生活の過程として意識の上に再現させることは、実は甚だむつかしいことである...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...いろいろな場所へもつれて行った...
徳田秋声 「仮装人物」
...松島は主人夫婦にもつれられ...
徳田秋声 「縮図」
...「縒る」それが因果的にもつれると...
中井正一 「言語は生きている」
...するとモルモットはキュウキュウと悲鳴を挙げて二ひきがもつれ合い乍ら辺りを逃げまどうのであった...
細井和喜蔵 「モルモット」
...風ともつれて遊ぶのはしなしな青いふり袖(そで)のやさしい柳のおぢやうさん...
水谷まさる 「歌時計」
...ちょうどおまえたちのように小さいときからのお友達(ともだち)だったそうだよ」「ああだからお父さんはぼくをつれてカムパネルラのうちへもつれて行ったよ...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...自分の組と國友の方との關係が益々もつれて惡化する恐れがあつたからです...
三好十郎 「肌の匂い」
...少しのもつれもなくつやつやとして美しい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...船中でのごたごたや人事のもつれなど今は吹き散ってしまい...
横光利一 「旅愁」
...百名か百五十名もつれて参れば充分です)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...おお! ええ! ともつれあう声の乱打(らんう)ち...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...われからいうべくあまりに舌がもつれがちである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そして皺(しわ)をのばした紙の中からもつれた髪の毛が四...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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