...滑稽が多過ぎるとの非難ももっともであるが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...彼の言うところがもっともであると知っていたからであり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...じれたのももっともである...
夏目漱石 「坑夫」
...このような瞬間に現われるこういう心配のもっともである点に完全に魅了されてしまったのでなければ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そして、多くの著名な神学者たちが、一般大衆には不信心の本式な原理は無いけれども、実際には心の中では不信心者であり、霊魂の永遠不滅の信念と呼び得るような何物も持っていない、と断言することをためらわなかったということは、もっともである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...警察の言い分ももっともである...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...ある時は父にも母にもなって愛撫(あいぶ)された保護者で良人(おっと)だった人ににわかに引き離されて女王が源氏を恋しく思うのはもっともである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夫人の言うほうがもっともであるかもしれないと源氏は思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...娘と母に悲しい表情の見えるのももっともであるとお思いになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そういう御決心のできるのもごもっともであると哀れに院はお思いになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...死というものの心細い本質を思ってはまだ自殺の決行はできないらしいのももっともである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...同船者のなかに無頼の徒や神をけがす者や邪悪な者がいないようにと用心するのはもっともである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あらゆる代償を払ってもこれを得ようと努めるのはもっともであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二人とももっともである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...引き受けにくかったのはもっともである...
柳田国男 「雪国の春」
...ほッと安堵仕りました」「もっともである...
吉川英治 「剣難女難」
...もっともであると思うのだった...
吉川英治 「三国志」
...「おお……」と家康はうなずいて、そしてやさしそうに、「父の領地(りょうち)は焦土(しょうど)となり、身は天涯(てんがい)の孤児(こじ)となった伊那丸、さだめし口惜(くや)しかろう、もっともである...
吉川英治 「神州天馬侠」
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