...芭蕉(ばせう)の句をもじりて笑ひしは...
饗庭篁村 「隅田の春」
...電話のベルはなおもじりじりと...
海野十三 「太平洋魔城」
...なおもじりじりと左へ廻転してゆく...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...和服にもじり外套(がいとう)を着てソフトをかぶった小金持ちというかっこうである...
江戸川乱歩 「影男」
...その足で「踏み附ける」という言葉をもじり(文(ふみ)附(つ)ける)という意にして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...もじり言葉の詩とでもいったような男が...
太宰治 「猿面冠者」
...「象撒くサンザンだ(ノーマクサンマンダのもじり)ベーロシヤナア」と唱へて退く……虎は禪宗と見えて「南無迦羅タンノウ虎ヤー虎ヤー」(これでお仕舞)』と結んでゐる...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...耳にも眼にもじり/\と暑(あつ)く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...見まいとしてもじりじり気が惹きつけられていった...
豊島与志雄 「黒点」
...そのうちにもじりじりとせまってくる...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...もじりの上から只一突きに...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...途中空知のぼんもじりより沛然たる雨で...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...[38] あの高貴な婦人……仰せでない コルネィユの戯曲中の次のような台詞からのもじり...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...桃尻(ももじり)になってうそうそと胴ノ間にしゃがんでいて...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...縁側にすえた七輪を桃尻(ももじり)になってあおいでいるのを...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...哲学性などということをオイゲンもじりにやっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大体忙しくてもじりじりしたりしたことないのに可笑しいこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...楮幣もじりの戯(ざ)れ舞(ま)いを演(や)ッたところ...
吉川英治 「私本太平記」
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