...黒瀬は何かもじもじしていたが...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...何だかもじもじしていましたので...
太宰治 「兄たち」
...「どうもすみません」道夫はさすがに手をもじもじさしたが...
田中貢太郎 「馬の顔」
...暫くもじもじしていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...格子(こうし)あけて暫(しばら)くもじもじしてましたけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...敏子が云いにくそうにもじもじしながら...
豊島与志雄 「子を奪う」
...若い番頭はもじもじとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...最前(さいぜん)から吃(どもり)の御姫様のようにもじもじしているのは...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もじもじして立っていた...
新美南吉 「屁」
...そんなにもじもじしなくとも...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...わたくしです」第十二章 返却シルバデール令夫人が戸口に立って、もじもじ、おどおどしている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...もじもじしている...
水野葉舟 「北国の人」
...二分ばかりもじもじと何か男の気に入るようなことを言おうと...
室生犀星 「香爐を盗む」
...昨日どこかで稼いだろう?」掏摸の留公はもじもじしながらしばらく小西警部の顔を見ていたが...
森下雨村 「五階の窓」
...その――」清七はもじもじした...
山本周五郎 「さぶ」
...その膝をもじもじ去って...
吉川英治 「私本太平記」
...どうか、お父上にはご内聞に」「はい、私も女子(おなご)のくせに、夜の外出(そとで)は父に知れれば叱られますから」「しかし、供もお連れ遊ばさずに、おひとりでどちらへ」花世は、もじもじと、答えかねていたが、東儀与力の眼(まな)ざしが、まだ何か、充分に疑わしげに見ているので、「貴方様も、老先生から、ほぼお聞き及びではございませぬか...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...で、顔を見合わせて、もじもじする...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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