...窮屈そうにただもじもじ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...」「うう、まあ……」と対手(あいて)の血相もあり、もじもじする...
泉鏡花 「婦系図」
...肩をもじもじさせてから何か言おうとしたが...
犬田卯 「荒蕪地」
...親類の人に遠慮して言い出せずもじもじしていたが...
上村松園 「あのころ」
...もじもじしていた...
海野十三 「火星兵団」
...もじもじして突っ立ってやがる...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...この署長はひどく酒が好きで、私とはいい飲み相手で、もとから遠慮も何も無い仲だったのですが、その夜は、いつになく他人行儀で、土間に突立ったまま、もじもじして、「いや、きょうは、」と言い、「お願いがあって来たのです...
太宰治 「嘘」
...もじもじしているうちに...
太宰治 「正義と微笑」
...こんなに蚊がいるのに」宅悦はお岩の鬼魅(きみ)のわるい顔を避けながらもじもじしていた...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...彼女がもじもじすればするほど...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...」景雲はもじもじしていましたが...
豊島与志雄 「画舫」
...もじもじしたのは耳が少し遠いものらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...もじもじしていた初さんが大いに喜んでくれた...
夏目漱石 「坑夫」
...そんなにもじもじしなくとも...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...娘はしかし何んだかもじもじしているばかりで...
堀辰雄 「菜穂子」
...もじもじしていたが...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...もじもじしながら「曲り瀬のところです」と答えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まのわるさにもじもじばかりして...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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