...この小熊の行末は動物園の檻に入れらるるか、それとも撲殺せらるるか、いずれにしても人に捕えられたる以上は、もがいても、あせっても、泣いても、叫んでも、熊としての天分を全うする能わざるべしと、本人の小熊は知らざるべきが、人から見れば憐れ也...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...どんなにもがいても...
太宰治 「道化の華」
...なんともがいても諦(あきら)めなければならぬことであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...どんなにもがいても...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼女はいくら身をもがいても駄目(だめ)だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...身をもがいてもむだである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その中を尾鰭(おひれ)を打ってその大鯉が苦しみもがいてもがいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかに生きようとしてもがいても...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの田の草取りだ昼間の暑い陽ざかりにジリジリの煮え湯の泥田を四つんばいになって這うて歩くのじゃ顔も手もぼんぼんにふくれ上がり爪の先がずくずくうずくだ六十ごけ婆がこのようにもがいても喰う米も無(ね)いんだその横で地主の奥様は夏羽織でお寺まいりなさるし...
中野鈴子 「母の手紙」
...どうもがいても助かりようは無い...
野村胡堂 「禁断の死針」
...どこにそんなちからがあるか判らないそれが振りはなさうともがいても...
室生犀星 「めたん子傳」
...必死にもがいても泳ぎもどることができなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...どんなにあなたがもがいても云い訳は立たないから...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...――いくら、開こうとしても、もがいても...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...いくらもがいてもこの小六が逃がすものか...
吉川英治 「剣難女難」
...時を得なければいかにもがいてもだめです...
吉川英治 「三国志」
...もういかにもがいても...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「不敵な東方の間諜(かんちょう)! もはやもがいてものがれぬところだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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