...よいようにお取り計らいくださればそれでもう結構でございます」矢部はこのうえ口をきくのもいやだという風で挨拶一つすると立ち上がった...
有島武郎 「親子」
...大層もう結構なお作だと思ひまして...
石川啄木 「雲は天才である」
...お医者はんはもう結構だす...
海野十三 「蠅男」
...」「もう結構です...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...そして、露西亜人と云うものはとても健啖(けんたん)なのに驚いた、最初に前菜(ぜんさい)が出て、それから温かい料理が幾皿か出たが、肉でも野菜でも分量がえらく沢山で、ふんだんに盛ってある、パンでもいろいろな形をしたパンが幾種類も出るので、妙子は前菜を食べただけで好い加減お腹が一杯になったが、もう結構です、もう食べられませんと云っても、あなたなぜ食べません、これ如何(いかが)です、これ如何ですと云っていくらでも勧めながら、キリレンコ達は盛に食う...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それでもう結構だ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それでもう結構なんですの...
豊島与志雄 「化生のもの」
...もう結構です」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...菓子はもう結構だから...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...もう結構ですよ」「いや...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ぢや今度はダンスをして見せて上げませうか?」「いゝえもう結構...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「もう結構!」とすぐに彼は呼んだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...)(いいえもう結構(けっこう)で...
宮沢賢治 「泉ある家」
...「ねえさんもう結構...
山本周五郎 「花も刀も」
...「それなら云ってあげましょうか」「でたらめはもう結構ですよ」「船宿の増六がでたらめかしら」「――――」「甲野さんのお家が焼けた明くる朝...
山本周五郎 「風流太平記」
...こみいった話しにまきこまないで下さい」「もう結構です...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「ええ……もう結構です……」と私は妙に気が退(ひ)けて押し止めた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...「もう結構です...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
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