例文・使い方一覧でみる「もう少し」の意味

...もう少し病的であつて欲しかつた... もう少し病的であつて欲しかつたの読み方
田山録弥「初冬の記事」

...それよりはもう少し普遍的な存在である... それよりはもう少し普遍的な存在であるの読み方
寺田寅彦「錯覚数題」

...それに――私は、大阪の、何処を歩けばいいか？　私がエトランゼエなら、天王寺から、天満天神、大阪城、文楽座――と、歩くであろうが、私は、もう少し、特異な大阪を――大阪の玄人としての、大阪を知っている... それに――私は、大阪の、何処を歩けばいいか？　私がエトランゼエなら、天王寺から、天満天神、大阪城、文楽座――と、歩くであろうが、私は、もう少し、特異な大阪を――大阪の玄人としての、大阪を知っているの読み方
直木三十五「大阪を歩く」

...もう少し大物を引っかけるつもりで張った網だが... もう少し大物を引っかけるつもりで張った網だがの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...「もう少し詳しい事を伺へませんか... 「もう少し詳しい事を伺へませんかの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...どうかしたらもう少し老けているかも知れません... どうかしたらもう少し老けているかも知れませんの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...あいつたちにも随分と苦労をかけたが、いよいよ自分の最後の勝利もそう遠いことではない、近き将来には必ず笑って手をとり合えることがあるのだ、と彦太郎はその待たれる日のことで胸がいっぱいになり、もう少しだ、ああ、もう少しだよ、と誰にいうともなく呟き、自転車を押して、汗に濡れながら、なおも山道を上って行った... あいつたちにも随分と苦労をかけたが、いよいよ自分の最後の勝利もそう遠いことではない、近き将来には必ず笑って手をとり合えることがあるのだ、と彦太郎はその待たれる日のことで胸がいっぱいになり、もう少しだ、ああ、もう少しだよ、と誰にいうともなく呟き、自転車を押して、汗に濡れながら、なおも山道を上って行ったの読み方
火野葦平「糞尿譚」

...もう少しで暗闇から脱出できると分かると... もう少しで暗闇から脱出できると分かるとの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「玉手箱」

...歩きながらもう少しで私を風景写真の点景人物に取り入れようとした時...
牧野信一「環魚洞風景」

...真面目になつて坐つてゐる二人の様子を見ると私も何だか可笑しくなつてもう少しで噴き出しさうになりましたが...
牧野信一「嘆きの孔雀」

...――自分は二人のそばへもう少し近寄れぬものだろうか... ――自分は二人のそばへもう少し近寄れぬものだろうかの読み方
トオマス・マン　Thomas Mann 実吉捷郎訳「トニオ・クレエゲル」

...もう少し北へ行きました... もう少し北へ行きましたの読み方
宮沢賢治「狼森と笊森、盗森」

...もう少し待った方がいい... もう少し待った方がいいの読み方
三好十郎「冒した者」

...どうかもうひきとってくれ」「よければもう少しいよう」「いや... どうかもうひきとってくれ」「よければもう少しいよう」「いやの読み方
山本周五郎「樅ノ木は残った」

...もう少しお店で働いて... もう少しお店で働いての読み方
山本周五郎「夕靄の中」

...さっきの死人の話をもう少し聞かしてくれよ... さっきの死人の話をもう少し聞かしてくれよの読み方
横光利一「上海」

...もう少し酒があればと... もう少し酒があればとの読み方
吉川英治「新編忠臣蔵」

...もう少し年を取ったらどうなるかわかりませんが... もう少し年を取ったらどうなるかわかりませんがの読み方
和辻哲郎「すべての芽を培え」

「もう少し」の読みかた